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  • 2010/07/28

CPMとは何か:BIの先へ、企業の財務予測や収益性モデリングを強化するCPMに注目せよ--ガートナー ナイジェル・レイナー氏インタビュー

財務部門とIT部門の連携強化が成功の是非を決める

Business Intelligence(BI)、Business Process Management(BPM)といったキーワードに、企業のITシステムを経営層の意思決定や市場予測に活用しようという動きがある。その一方で、これらのモデルアプローチでは、肝心の経営の意思決定部分での支援が十分でないという指摘もある。Corporate Performance Management(CPM)は、このような従来のBIでカバーしきれていない領域にリーチする新しい分析アプリケーションとして注目すべきものだとガートナー リサーチ バイス プレジデント ナイジェル・レイナー(Nigel Rayner)氏は説明する。レイナー氏にCPMの現実解について話しを伺った。

CPMとは何か

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ガートナー
リサーチ バイスプレジデント
ナイジェル・レイナー(Nigel Rayner)氏
 まず、CPM(Corporate Performance Management)とはどういうものかを説明しましょう。CPMを一言でいうと「現状のビジネスの現場で起きている問題点に対処するために想起された概念でありソリューション」と言うことができます。

 これだけではやや漠然としているので補足しておくと、従来のBI(Buisiness Intelligence)ツールは、各部門単位での導入が進み、やや局所的な利用にとどまって、全体最適化を行ううえで必要な情報が不足している一面がありました。昨今ではようやくデータやビジネストランザクションをデータウェアハウスなどに集約し、それを全社的に利用するケースが増えていますが、売上分析などを主たる目的とし、もっと複雑かつ上位レベルでの意思決定に必要な情報が提供されないといった問題があります。すなわち、「今まさになにを売るべきか」「それをいつ作るべきか」「いくらで売るべきか」「なにを売らないほうがよいか」といった経営判断を行うには、現状のシステムでは不十分なのです。

 ERP(Enterprise Resource Planning)は、財務諸表など過去データを主に取り扱うことになりますが、これを見てリアルタイム性の高い意思決定を行うのは難しいでしょう。さらに多くの場合、優れたユーザーインターフェイスを備えているとは言えず、単独で「見える化」できているとは言い難い状況です。

 こうした課題に応えるのが、CPMです。ERPがカバーしている領域は図1の中で言うと、主に「過去」にかかわる部分です。しかし、企業経営や意思決定にとって重要なのは、図1の右側、未来に関することです。戦略的計画やバランススコアカードの作成などはビジネスへの影響度が大きく、これを見誤ってしまうと企業が傾きかねません。

画像
図1 CPMのさまざまな目的
(出典:ガートナー,2010)

 CPMツールが提供するのは、大きく分けて「予算管理(計画や予測を含む)」「財務、法定管理報告」「財務連結」「収益性モデリング」「戦略管理」の5つの分野です。これら5つのカバー領域を見ていただくとわかると思いますが、CPMがBIと大きく異なるのは、主に財務部門主導で導入を進める場合が多いということ。情報システム部門が主導してBIを進める一方で、財務部門主導でCPMを進めていた、というケースもあります。

【次ページ】CPM市場動向、導入成功のカギ

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