コロケーションサービスとは、取引所のデータセンターまたはネットワークのアクセスポイントの近所に、証券会社の取引用システムを設置、接続し、売買の受発注を行うという仕組み。取引システムと同一のサイト上で売買の指示が出せるため、ネットワーク上の通信速度の高速化が図られ、取引処理の応答時間の短縮が可能となる。

　東証のコロケーションサービスを利用するのは、ネット証券で初になるという。マネックス証券は、東証の取引システム本体があるプライマリサイト内に、売買執行等のプログラムをインストールした機器等を設置、東証の売買システムおよび相場報道システムとの物理的な距離を極小化する。それにより、気配情報の取得および注文の送信に要する時間を、それぞれ片道数百マイクロ秒以下にまで短縮することができるという。

　同証券は、今後、売買基盤おより逆指値注文発注サーバを設置し、発注経路、アルゴリズムトレードやプログラムトレード等の基盤を構築するとしている。