凸版印刷は6日、高精細・フルカラー液晶ディスプレイを搭載した、NFC（参考リンク：NFCとは？非接触ICカード規格の統合）対応の非接触ICカードを開発したと発表した。


　これまでの非接触ICカードでは、カード内の情報をその場ですぐに確認できなかったが、今回ICカードに2.2インチ フルカラー液晶ディスプレイ（解像度 320×240ドット）を搭載するとともに、交換可能な電池を内蔵させ、カード内の情報をカード単体で確認できる仕組みを実現した。サイズは、縦54.0mm×横86.0mm×厚さ3.9mmで、重さは約25gとなっている。

　本ICカードでは、搭載したフルカラーの液晶ディスプレイでICチップ内の残高やポイント、さらには多様なデザインのクーポン情報などを表示できる。

　またNFCに準拠しTypeA、TypeB、FeliCaに対応。カード上に操作キーを設置することで、情報の切り替えなど操作をスムーズに行うことも可能になっている。

　凸版印刷では今後、薄型化や搭載電池の改良、動画表示の対応など開発を進め、スーパーや百貨店といった流通業界、アミューズメントやゲーム業界などの会員証やポイントカード、交通事業者の交通カード、キャンペーン活用など向けに展開する見込み。2011年度に量産開始を目指すという。