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- 2010/11/11 掲載
【未来を創るリーダー:イメルト氏に見るこれからのリーダーの条件】第2回:未来を創るリーダーの要件とその行動(2)
米GE 会長兼CEO ジェフリー・R・イメルト氏に学ぶ
名古屋商科大学大学院教授、アソシエイトディーン
ネットベンチャーの取締役ヴァイスプレジデント、マーサージャパン名古屋オフィス所長、プリンシパル、コミュニケーション・プラクティスリーダー、ライトマネジメント・タレントマネジメント・プラクティスリーダー等を経て2010年春より現職。
これまで国内外の各業界トップ企業に対して、グローバル化、ビジョン/風土浸透・改革、取締役会の改革、次世代リーダーの育成、タレント戦略の構築、チェンジマネジメント、人事制度の構築、M&Aなどのテーマでコンサルティング活動を行ってきた。
現在名古屋商科大学大学院ビジネススクールにて「リーダーシップ」「ビジネスプレゼンテーション」などの授業や海外ビジネススクールへの講演を担当し、次世代リーダーの育成を行う。
著書として『4つのカラーで見直そうこれからの働き方』(ファーストプレス)。
共著として『取締役イノベーション』(東洋経済新報社)、『転職しかできない人、展職までできる人』(日経人材情報)。
英国ダラム大学ビジネススクールMBA修了。英国クランフィールドビジネススクールエグゼクティブプログラム修了。早稲田大学商学部卒。
多様性を認識した上で、これからのリーダーが取るべき行動は
これからのリーダーがいかに日本と世界の未来を創るか? この問いに対してSustainability & Ethicsというキーワードを軸に見ていく本連載がスタートし、これまで以上に多くの企業や情報に触れる機会を得た。その結果、改めて認識したのが「語ること」の重要性である。世界では多様な言語、文化、価値観が溢れていて、その違いを多様性(Diversity)として認識していこう、と過去10年語られている。その一方で、多様性に触れる中で確認できる共通の思い(Commonality)についても意識したい。「共通の思い」の重要性についてもこれからのリーダーはもっともっと認識し、それをいかに確認・形成していくかについて見識を持つべきである。そのポイントは「徹底的に語る」という点にある。
未来を創るリーダーは「綺麗な空気や水を」「健康な社会生活を」「明るい将来を」といったさまざまなDiversity を超えた共通概念を認識した上で、社会とビジネスを成立させていくために語り、ドライブをかける原動力となる行動を示さなければならない。
そのために必要な視点と行動力が、今回紹介する「変化を恐れず、ドライブする」と「周囲の理解を得るために徹底的に語る・情報開示をする」である。
本連載は「未来を創るリーダー」の視点と行動力を世界最大のコングロマリットである米General Electric(以下、GE)の会長兼CEO、 ジェフリー・R・イメルト氏から学ぶのであるが、この部分についてもイメルト氏の行動の徹底ぶりはこれからのビジネスを踏まえたものである。「ここまでやる」というお手本としてみてみたい。
2. 柔軟かつオープンにアイデア、活動を募る
3. 変化を恐れず、ドライブする
4. 周囲の理解を得るために徹底的に語る・情報開示をする
5. 多様性を活用する(否定しない)
6. 多様な倫理を理解し、否定しない
7. 善いものは良いと見定められる
8. 社会という視点を持ち判断をする
9. 変化する社会・経済環境に対してコンプライドの姿勢をとる
10. 強い信念を持つ
11. 曖昧さを許容する
12. ピンチをチャンスに切り替える
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