- 会員限定
- 2009/06/11 掲載
藤巻幸夫氏直伝!中堅企業が難局を乗り切る経営ノウハウ
|
そもそも、僕は商売で大事なことは4つあると思っています。
1つは、ビジュアル・マーチャンダイジング。これはお客さんに興味・関心を持ってもらって、そばに行って商品を手にとって見てみたいと思ってもらう手法のことです。本なんかも、いくらクオリティの高い内容でも、装丁がよくないと手に取ってもらえないでしょう?それと同様です。
2つめは、モノそのものです。いくら素材や作りがよくて、使えばよさがわかるといっても、モノがよくなかったらやはり手に取ってもらえません。
3つめはPRです。いいものを作っても、きちんと訴求しなければお客さんの方からは探しに来てくれないし、勝手に売れたりすることはありません。
4つめは、現場で働いている人たちとのコミュニケーションです。本社でどんなにいい議論を重ねて、いい結論が出ても、それが現場で働いている人たちに伝わっていないなら実践されませんから、そもそも議論していないのと同じです。
4つのポイントを挙げましたが、これらはごく普通のことだと思うし、こういうごく普通のことを普通のこととしてできている会社は今でも伸びているのではないでしょうか。百貨店の業績が悪いから売れないんだというけれど、百貨店の業績が悪いのは今に始まったことじゃないし、インターネット販売やエキナカは伸びています。コンビニが薬を置いたら、日本の薬局が全部ダメになるかというと、そんなことはありません。ちゃんと普段からお客さんの健康相談にのってあげているような薬局だったらつぶれませんよ。
つまり、ちゃんとやっているところにとって今はチャンスなんです。100年に1度の大チャンス。悪いことは1つもありません。個人的にはそう思いますね。
【次ページ】人や市場を巻き込んでいくことが大事
関連コンテンツ
PR
PR
PR