米通信大手のアバイア（Avaya Holdings）は9日、米証券取引委員会（SEC）に新規株式公開（IPO）を申請したと発表した。これによる資金調達額は最大10億ドル（約800億円）にのぼる。アバイアの発表によれば、調達した資金は、長期債務の返済、優先株の償還、出資者への支払いにあてるという。

　アバイアは2000年に米ルーセント・テクノロジー（現アルカテル・ルーセント）からスピンオフして設立された企業。2007年に投資会社に買収され、非上場となっていた。また同社は2009年にカナダのノーテル・ネットワークスから企業通信部門を9億ドルで買収、企業向け通信事業を強化していた。

　米国ではIT系企業のIPOが相次いでおり、米リンクトインが5月20日に上場したほか、米グルーポン、米フェイスブックなどの大型上場が見込まれている。