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  • 2011/08/15

「今、クラウドに着手していない企業は競争から2年遅れている」米IDC バーノン・ターナー上級副社長

クラウドビジネス理解するには顧客セグメントでわける

クラウドコンピューティングは、従来のITシステムのあり方を大きく変えようとしている。すでに、多くの企業はプライベートクラウドへの投資を本格化し、さらにパブリッククラウドの活用も検討している。こうした変化が進むと、ITとビジネスにはどのようなインパクトがもたらされるのだろうか。米IDC シニアバイスプレジデント バーノン・ターナー氏はクラウドコンピューティングの現状と課題について語り、さらに今後企業で登場する新たな専門職の登場を予見した。

フリーライター 井上健語

フリーライター 井上健語

フリーのテクニカルライター。コンシューマからエンタープライズまで、初心者向けの記事からテクニカルな解説記事、広告記事、企業取材記事などを手がける。執筆した書籍はこれまでに約80冊。オールアバウトでは「パソコンソフト」「ワード(Word)の使い方」「MS Officeの使い方」のガイドもつとめる。2008年からWordカテゴリーでのMicrosoft MVP。
個人ホームページ:http://www.makoto3.net/
facebook:http://ja-jp.facebook.com/inouekengo

向こう3~4年で破壊的な技術革新が起きて新しいIT市場が立ち上がる

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米IDC
シニアバイスプレジデント
バーノン・ターナー氏
 クラウドをはじめ、IT業界では、今、大きな変化が起きている。「この変化によって、向こう3~4年で破壊的な技術革新が起き、新たなIT市場が形成されるだろう」と、Directions 2011 Tokyoで登壇した米IDC シニアバイスプレジデント(上級副社長) バーノン・ターナー氏は予見する。

 ただし、過去の歴史を振り返ると、これまでも似たような変化が起きてきた。かつて、UNIX/RISC市場でモジュラーアーキテクチャから統合アーキテクチャへの移行が起きたのがそれだ。

 そして今、x86市場でも同じことが起きている。技術革新によってネットワーク、ストレージ、ブロセッサなどのテクノロジーが融合し、モジュラーアーキテクチャから統合アーキテクチャへの移行が起きているのだ。それこそが、データセンターの本質だという。

「さらに今、『マイクロサーバ』と呼ばれる新しいタイプのサーバを目の当たりにしている。これは非常に小規模かつエネルギー消費も少ないサーバで、プロセッサコアがたくさんあり、拡張性に富んだものだ。これはx86市場においては破壊的な技術になるとともに、パブリッククラウドには最適なテクノロジーになるだろう」(ターナー氏)

 さらに、こうした技術革新の底流には仮想化の進展もある。実際、2011年には仮想サーバが物理サーバよりも多くなるという。そして、1台あたりのコンピュータのコストはさらに下がり、ビジネスでは同じコストでより多くの処理をすることが求められるようになる。そのための解決策が、クラウドコンピューティングなのである。

【次ページ】今クラウドを理解するための分類方法は「顧客セグメントにわけること」

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