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- 2012/10/05 掲載
Windows 8のビジネス利用で最大の弱点?タブレットとPCの日本語入力環境統合問題
【連載】Windows 8をタブレットで試す
ビジネス利用で必須、日本語入力環境はどうか?
このように、ビジネスユーザーにとって、日本語入力環境は仕事の効率に直結する。だから人によっては、追加のお金を払ってまでATOKのような専用の日本語入力ソフトを購入する。さて、こうしたユーザーにとって、Windows 8の日本語入力環境は、よりよい環境へと進化したのだろうか。
今回は、タブレットで必須になるタッチキーボードの使い勝手、そしてハードウェアキーボード、さらにはMS-IMEやATOK、Google IMEも含めた日本語入力環境全般について検証した。
Windows 8ならではの4つの領域
まず、論点を整理するため、当たり前のことを確認しておく。ハードウェアキーボードが付いているデバイスでは、日本語入力プログラム(標準ではMS-IME)がオフのとき、打鍵した文字がそのままアプリケーションに渡される。一方、日本語入力プログラムがオンのときは、打鍵した文字が日本語入力プログラムに渡され、変換処理を経て、アプリケーションに渡される。
これがタブレットの場合、ハードウェアキーボードのところがタッチキーボードに置き換わる。さらにWindows 8では、デスクトップ環境に加えて、Windows 8アプリ環境(いわゆる、旧メトロUI環境、現在はモダンUIなどと呼ばれる)が存在している。つまり、大きく分けて下記の4つの領域に分けられることになる。
デスクトップ環境 | Windows 8 アプリ環境 | |
ハードウェアキーボード | 領域A | 領域B |
タッチキーボード | 領域C | 領域D |
このように4つにわかれるWindows 8の日本語入力環境だが、大きく2つの特徴がある。
1つは横軸で新たに加わった、タッチキーボードについて。Windows 8のタッチキーボードは、原則としてサードパーティのタッチキーボードに代替できない。たとえば、ATOKやGoogle IMEをインストールしても、現時点ではタッチキーボードそのものはWindows 8標準のものしか使えない。もちろん変換エンジン自体はATOKやGoogle IMEのものとなるが、Androidのように独自のタッチキーボードは実装できないため、入力方法そのものは限られてしまうことになる。
もう1つは、縦軸で新たに加わった、Windows 8アプリ環境(モダンUI環境)だ。同環境と従来からのデスクトップ環境では、同じ日本語入力プログラムを使っていても、機能が一部異なる。当然だが、タッチアプリケーションと従来型のWindowsアプリでは、画面デザインや動作の制約条件も異なる。また、求められるセキュリティ水準も異なってくる。ところが、日本語入力プログラムは、2つの異なる世界で共通の日本語入力環境を提供しなければならないということだ。詳細は後述するが、一見簡単そうに見えて実は難しい問題が内包されている。
以上をまとめると、Windows 8の日本語入力環境には、これまで提供していたWindowsの領域(領域A)に加えて、新たに領域B、C、Dが加わり、全部で4つのエリアになったことがわかる。
【次ページ】まずは結論、Windows 8の日本語入力環境の評価は?
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