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  • 2012/09/03

Windows 8をタブレットで試す:アップル・グーグル対抗が鮮明、「メール」と「スケジュール」のビジネス活用を考える

ガチンコレビュー

Windows 8の正式リリースが10月26日に決まった。製品版に相当するRTM(工場出荷版)が開発者向けサイトで公開され、ユーザーはWindows 8のパッケージやプレインストールPC/タブレットなどが店頭に並ぶのを待つだけとなった。本記事ではタブレット端末とノートPCに、実際のWindows 8のRTMを入れて、ビジネス視点で本OSの価値に迫ってみたい。今回はWindows 8で、標準アプリとなる「メール」と「スケジュール」を集中的に見たが、アップルやグーグルへの対抗姿勢が鮮明になっている。

井上健語

井上健語

フリーのテクニカルライター&編集者。1964年愛媛県生まれ。ソフトバンクのPC-98専門誌Oh! PCの編集者を経て、MS-DOS全盛時代にフリーランスとして独立。以来、Word、一太郎などのWindowsアプリ解説書、各種マニュアルの執筆、企業取材などを手がける。2008年度よりMicrosoft WordのMS MVP。個人サイトはMAKOTO3.NETジャムハウスとは紙メディア制作、ウェブデモとは動画制作で共同戦線を敷く。

※本記事で説明するのは、これまでメトロアプリ(と呼ばれていた)の「メール」と「スケジュール」のことである。
※本連載のレビューの検証環境は第1回を参照していただきたい。タブレット端末である「MSI WinPad 110W」を前提としているが、本稿から新たにノートPC(Let's NOTE CF-R8)やデスクトップPCにも導入している。

アップルを相当に意識?徹底したシンプルさ追求を評価

 まず結論から書くと、iPadとExchange(ActiveSync)環境を使用している筆者からみても、Windows 8標準の「メール」と「スケジュール」は、非常に使いやすいものになっていると評価したい。特に同社のメールサーバであるExchange Serverを導入している企業なら、Windows 8を入れたら、真っ先に「メール」と「スケジュール」の利用をおすすめしたいほどだ。

 その特徴は“シンプル”のひと言に尽きる。用意されているのは必要最小限の機能だけなので、これだけ見れば評価は分かれるかもしれないが、それなりの理由もある(この点について次章以降で追って言及する)。

 こうしたシンプルさは、故ジョブズ氏のデザイン哲学でもある「洗練を突き詰めると簡潔になる」という言葉を想起させる。実際、相当にアップルを意識していることは間違いないだろう。

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Windows 8に搭載されている「メール」の画面。非常にシンプル。
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Windows 8に搭載されている「スケジュール」の画面。

 また、タッチパネル環境での利用に優れている点も見逃せない。下記はある編集部におじゃまして、担当編集者と打ち合わせをしていたときの会話だ。

筆者:Windows 8、どう思います?
編集者:使いやすそうですね。でも、タブレットはともかく、ノートPCの画面をタッチで操作しますか? しませんよね…。

 確かに今はこの編集者の意見が主流だろう。だが賭けてもいいが、Windows 8が出たら、ノートPCの画面をタッチ操作する光景が当たり前になるとみている。理由は簡単。今回紹介する「メール」と「スケジュール」をはじめ、Windows 8の“メトロ(※1)”アプリはタッチで操作する方が圧倒的に便利だからだ。
※1 メトロUIは、一時はWindows 8 Styleなどと呼ばれていたが、現在はモダンUIという名称への変更が有力(正式表明はされていない)

 新着メールがタイルに表示されたら、わざわざマウスポインタを「メール」のタイルまで持っていってクリックするより、画面に直接触れたほうが間違いなく早い。タイルに表示された予定を確認するのも、タッチ操作のほうが直感的だ。

 実際に筆者は、タッチ対応のタブレット(MSI WinPad 110W)とタッチ非対応のLet's NoteにWindows 8を入れて数ヶ月試用しているが、ときどきLet's Noteの画面を無意識のうちに指で操作し、何度も恥ずかしい思いをした。

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Surface
 ただ問題は、魅力的なタッチ対応のノートPCが出るかどうかだ。安くて使いやすい、そして見た目もいいWindows 8ノートさえ登場すれば、画面をタッチしてメールやスケジュールを確認するビジネスマンを、街のあちこちで見かけることになるかもしれない。あるいはマイクロソフト製のタブレット「Surface」のように、タブレットにキーボードが加わった状態で利用するのが基本となるかもしれない。いずれにしても、今とは違う考え方が主流派を占めることになるのではないだろうか。

 それでは次に、Windows 8に搭載された「メール」と「スケジュール」の機能の詳細を見ていこう。

【次ページ】シンプルさの裏にあるマイクロソフトの狙い

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