重要なのは「可視化」と「直感的に理解できる」こと
西本氏:セキュリティというのはブレーキに例えると分かりやすいと思います。ヤマハさんのバイクでたとえ話をすると、ブレーキがないバイクは怖くて乗れませんし、かといってブレーキをかけっ放しで走るのはナンセンスです。峠などを走るとき、きれいにコーナリングしようとすれば、ブレーキの使い方がポイントになってきますよね。ここぞというときに使う「攻めのブレーキ」というのがあると思います。
平野氏:一時、ノートPCを持ち出し禁止にするという傾向がありましたが、実用性の視点から徐々に見直しの動きが広がりました。スマートフォンやタブレットとなると持ち出さなければ意味がありません。
持ち出してもきちんと使える管理に変えていくことが重要になってきますが、「攻めのブレーキ」という点では、ネットワークを可視化することと直感的に理解できるということが大きなポイントだと考えています。何かとリソース不足な中堅中小企業でも、可視化は無線ネットワーク管理の核心ではないかと思います。
西本氏:おっしゃるとおり、可視化というのは非常に重要だと思います。ただでさえITは見えにくいものですが、無線LANとなると余計に見えませんからね。オフィス内で利用していて、今、自分のPCがどのアクセスポイントにつながっているかを意識している方はそれほどいないでしょう。
しかし、実はそれが隣の会社のものだったりする可能性もありますから、ことはそう簡単ではありません。話題のPCの遠隔操作事件も、最初に特定されたIPアドレスはモバイルWi-Fiルーターだったとの報道がありました。当初、それが乗っ取られていた可能性も私は推測しました。
瀬尾氏:中堅中小企業での利用となると、ただ見えるだけではなくて、リモートで一括管理できる機能も必須だと思います。
お客さまとお話ししていてよく耳にするのが、地方にある支店・営業所拠点でトラブルが発生した際にフォローがしきれないということです。問題が発生したけれど原因がよくわからない。業を煮やしていってみたら、LANケーブルがループしていた、とか、電源が抜けていた、とか、単純なアクシデントであることも少なくない。そこを少ないリソースでカバーできるようにするのも、これからの企業内ネットワークに求められるものかなと思います。
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2012/11/26~2013/1/29 13:00~18:30 |
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