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  • 2013/09/13

IDC Japan 眞鍋敬氏:働き方は変わるか?本格化するテレワークICT市場の現状と課題

導入理由で事業継続性よりも重視されたのは?

震災以降、急速に注目を集めるテレワーク。テレワーク(=テレワーカー)とは「収入を伴う仕事をしている人のうち、 仕事でIT機器を利用し、自分の所属する部署のある場所以外のITを利用できる場所で1週間当たり8時間以上、仕事をする人」のことを指す(国土交通省が定めた狭義の定義)。IDC Japanの眞鍋敬氏は、こうしたテレワークの制度を採用する企業が、ここ2年で急増したと指摘する。眞鍋氏が国内企業のテレワーク採用状況と現状の課題、テレワーク関連のICT市場の規模などについて語った。

執筆:レッドオウル 西山 毅

執筆:レッドオウル 西山 毅

レッド オウル
編集&ライティング
1964年兵庫県生まれ。1989年早稲田大学理工学部卒業。89年4月、リクルートに入社。『月刊パッケージソフト』誌の広告制作ディレクター、FAX一斉同報サービス『FNX』の制作ディレクターを経て、94年7月、株式会社タスク・システムプロモーションに入社。広告制作ディレクター、Webコンテンツの企画・編集および原稿執筆などを担当。02年9月、株式会社ナッツコミュニケーションに入社、04年6月に取締役となり、主にWebコンテンツの企画・編集および原稿執筆を担当、企業広報誌や事例パンフレット等の制作ディレクションにも携わる。08年9月、個人事業主として独立(屋号:レッドオウル)、経営&IT分野を中心としたコンテンツの企画・編集・原稿執筆活動を開始し、現在に至る。
ブログ:http://ameblo.jp/westcrown/
Twitter:http://twitter.com/redowlnishiyama

IT機器を使い、決まった場所以外で1週間に8時間以上、働く人

 テレワーカーといったとき、オフィスがあるのかないのか、在宅なのか外回りなのか、労働時間に占める割合はどうか、などなど、さまざまな切り口があるのは容易に想像がつくだろう。国土交通省の定義するテレワークとは別に、IDCではグローバルに「モバイルワーカー」についての定義を行っており、大きく「オフィス型モバイルワーカー」、「非オフィス型モバイルワーカー」、「在宅型モバイルワーカー」の3タイプに分類している。

 「オフィス型モバイルワーカー」とは企業に勤めるなど決まったオフィスを持っている人、「非オフィス型モバイルワーカー」とは企業に勤めてはいるが決まったオフィスがなく、工事現場やガスの検針業務などに従事している人、「在宅型モバイルワーカー」とは弁護士やフリーランサーなど自宅を拠点にして働いている人だ。

 このうち「オフィス型モバイルワーカー」は働き方でさらに「モバイルプロフェッショナル」、「一時的モバイルワーカー」、「キャンパス内モバイルワーカー」の3つに細分化される。

 「モバイルプロフェッショナル」は、1週間に20%以上の仕事をオフィス以外の場所で仕事をする人で、標準の労働時間を1日8時間とすれば1週間で40時間、その20%の8時間をオフィス外で労働する。国土交通省のテレワーカーの定義に合致する層だ。これに対し、「一時的モバイルワーカー」は1週間に20%以下の仕事をオフィス以外の場所で行う人を指す。「キャンパス内モバイルワーカー」も1週間に20%以下だが、あまり外出はせず工場内の建屋間を移動するとか、ITの管理や保守をしている人が対象となる。

 次に「在宅型モバイルワーカー」は、まず「テレコミューター」と、「モバイル自宅ビジネスワーカー」に分けられる。前者はオフィスに通う場合もあるが、労働時間の80%以上を自宅で仕事をする人、後者は100%自宅で仕事をする人で、さらに各々のうち、自宅以外の場所で労働時間の20%以上、仕事をする人をモバイルプロフェッショナルと呼ぶ。

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テレワーカーの定義

「国土交通省の定義するテレワークには、IDCの定義する3つのモバイルプロフェッショナルが相当する。これが今回の調査対象で(上図のオレンジの部分)、要はPCやタブレット端末などを使い、労働時間の20%以上の時間を決まった場所以外で働く人のことだ。ちなみに日本で一番人口が多いのはオフィス型のモバイルワーカーで、次に非オフィス型、在宅型と続く。」(IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ グループマネージャー 眞鍋敬氏)

「今回の調査では、テレワークが利用するICTの市場が今後どう変化していくのかを、現状を踏まえつつ、2017年まで予測した。」

 IDCの定義するテレワーク関連市場とは“テレワークを実現するためのICT市場”のことで、プラットフォーム、ソフトウェア、ネットワークのすべてを含むものだ。

 まずクライアント用のプラットフォームとして、スマートフォンやタブレット、シンクライアント、企業向けノートPCなどのソリューションが挙げられる。一方、クライアント以外のプラットフォームとしてはサーバとストレージがあり、その上にアプリケーションなど各種のソフトウェアが搭載されている。また各々の要素をつなぐにはネットワークも必要になる。

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テレワーク関連市場の定義

「これらを合わせ、テレワークで使う部分はどのぐらいなのかを今回の調査で明らかにした。」

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