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  • 2013/10/04 掲載

ボスコン井上氏が語る、ビッグデータのビジネス活用 3つの課題と6つの主要領域

ビッグデータ活用に向けて考慮すべきポイントとは?

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今、いたるところでビッグデータのビジネス活用の動きが始まっている。つい先日もNTTドコモがモバイル空間統計データの販売を発表したばかりだ。「XPマイグレーションSummit 2013」に登壇したボストンコンサルティングの井上 潤吾氏は、「ビッグデータ活用の機会を最大限に引き伸ばすためにはどうしたらよいのか?」という視点で、コンサルティングの立場からビッグデータの価値や変革、活用事例などについて解説した。

フリーライター 井上 猛雄

フリーライター 井上 猛雄

1962年東京生まれ。東京電機大学工学部卒業。産業用ロボットメーカーの研究所にて、サーボモーターやセンサーなどの研究開発に4年ほど携わる。その後、アスキー入社。週刊アスキー編集部、副編集長などを経て、2002年にフリーランスライターとして独立。おもにロボット、ネットワーク、エンタープライズ分野を中心として、Webや雑誌で記事を執筆。主な著書に『キカイはどこまで人の代わりができるか?』など。

ビッグデータがもたらす価値と、ビジネスモデルの変革に着目

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ボストンコンサルティング グループ
シニア・パートナー
井上 潤吾氏
 基調講演に登壇したボストンコンサルティングの井上 潤吾氏は、まず始めに「本当のビッグデータとは何か?」という点について簡単に確認した。これまでよく言われているビッグデータの定義は、いわゆる3Vと呼ばれる「Volume」(データ量)、「Variety」(データの種類)、「Velocity」(データの速度)というもの。

 Volume(データ量)で言えば、全世界のデータの90%は直近2年間に作られたものだ。たとえばウォルマートの1時間の取引データは、米・国会図書館蔵書の67倍にも相当するという。いまやYouTubeの全動画を視聴するには1000年の時間が必要だ。

 またデータの種類もVariety(多彩)になってきた。構造化データのみならず、非構造化データも増え続けている。GPS、AR(拡張現実)、音声認識、QRコードなど、新形態のデータや、SNSへの投稿・画像・動画・リンクといった無数のコンテンツが存在している。

 一方、Velocity(データの速度)も加速している。従来のように1か月かけてデータを分析していたのでは、もはやビジネスの要請に追いつかない。Googleの検索時間は約0.3秒まで短縮化され、Amazonのクラウドでは2600億以上のデータを保持しながら、毎秒20万回のデータリクエストを処理している時代だ。

 とはいえ井上氏は、このような従来の捉え方から脱却すべきだと語り、「我々コンサルタントの視点から見ると、本当に重要な点は、ビッグデータがもたらす価値とビジネスモデルの変革にあります」と強調する。

ビッグデータはあらゆる業界で革命を起こしている

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