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  • 2013/12/25

「進撃の巨人」でも描かれるビジネス課題 なぜ計画が思い通りに進まないのか?

連載:名著×少年漫画から学ぶ組織論(1)

私たちが「組織がうまく機能していない」という実感を持つ時、果たして、どのような視点で考えればよいのだろうか、有効な対策はあるのだろうか?今日の社会を生きる誰しもが向き合わざるを得ないこの課題に対して、昨今、ポップカルチャーの世界においても、きわめて先鋭的な問いかけが提示されている。本連載では、少年漫画に題材を探り、「戦争論」等の古典・名著を参照しながら、現代社会における処方箋を探る。

プロジェクト進行支援家 後藤洋平

プロジェクト進行支援家 後藤洋平

予定通りに進まないプロジェクトを“前に”進めるための理論「プロジェクト工学」提唱者。HRビジネス向けSaaSのカスタマーサクセスに取り組むかたわら、オピニオン発信、ワークショップ、セミナー等の活動を精力的に行っている。大小あわせて100を超えるプロジェクトの経験を踏まえつつ、設計学、軍事学、認知科学、マネジメント理論などさまざまな学問領域を参照し、研鑽を積んでいる。自らに課しているミッションは「世界で一番わかりやすくて、実際に使えるプロジェクト推進フレームワーク」を構築すること。 1982年大阪府生まれ。2006年東京大学工学部システム創成学科卒。最新著書「予定通り進まないプロジェクトの進め方(宣伝会議)」が好評発売中。 プロフィール:https://peraichi.com/landing_pages/view/yoheigoto

計画と現実、あるいは会議室と現場のはざまで

 「計画が、計画通りに進まない。」

 今日の社会において、どんなビジネスに取り組む人であろうと、この課題に直面したことのないという人はいないだろう。

 どうしてビジネスにおいて「計画」が必要なのか。それは、今日の社会ではありとあらゆる仕事が分業化されていて、ビジネスが「複数の人がともに力を出し合ってことにあたる」ということを前提としているからだ。「人と人が協力することではじめて、自分一人だけでは成し得ない大きな仕事が可能になる」ということは、太古の昔から活用されていた人類の知恵である。

 人々は、事前に計画を立てて「○○日までにこれを完成させるので、そこからあとはよろしく」という約束を交わして、業務を推進していく。計画なしには組織は上手に動けない。計画とは組織にとっての羅針盤であり、関わる人が仕事を進める際の助けとなるはずのものだ。

 しかし現実を見れば、私達はこの計画のおかげで助かっているというよりも、かえって苦しめられるという実感を持つことのほうが多いのではないだろうか。

 事件は会議室ではなく、現場で起きている。現場にある人は、目の前の状況改善に全力を尽くすのが本分だ。計画はあくまでも「頭のなかで考えた計画」であって、物事が進んでいくにつれて徐々に現実とのズレが生まれ、広がっていくものだ。

 計画はときに、「私の考えに遅れやズレは許されない」と、現実を計画に合わせるように強要する。その結果、様々な矛盾が生まれるわけだがその矛盾は多くの場合現場の担当者へのしわ寄せという形で業務に影響を及ぼすのである。

 「組織がうまく機能していない」とき、果たして私達はどのような視点で何を考え、改善すればよいのだろうか。この課題に対する有効な対策はあるのだろうか?

【次ページ】進撃の巨人が描く「何の成果も得られなかった戦い」とは

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