今回の移行では、移行対象約30システムのうち、5システムに対してVMware社のThinAppによるアプリケーションの仮想化対応を実施。アプリケーションの改修不要でWindows7上への移行を実現した。これにより、アプリ改修に関して約50パーセント以上コストを削減、工数を2カ月短縮したという。


　また、Internet Explorer バージョン6 （IE6）の既存アプリケーションの仮想化では、双日システムズのIE互換ブラウザーthinforieを採用。ThinAppで直接IE6を取り込んだ場合、Windows 7上で2つのバージョンのIEが稼働することで発生する「ライセンス規約違反」の問題を未然に回避したという。

　クライアントPC1500台の展開では、日本IBMの「IBMプラットフォーム導入支援サービス(PIDS)」を利用。同行でのPC展開において実績のある日本電通と協業を行った。

　2013年10月末より開始した移行は、本年3月末までに全拠点90ヶ所への展開を完了。4月より、Windows 7搭載の新PCで業務を開始している。