- 会員限定
- 2014/10/16 掲載
JR東日本が語る、鉄道の安全性や正確性をITがいかに支えているのか(前編)
本記事は前編、中編、後編の3つに分かれています。この記事は前編です。
鉄道信号システムへのアシュアランス技術の適用
JR東日本の松本と申します。今日はこういうタイトルでお話しをする機会を与えていただきましたこと、大変ありがとうございます。
ここに出ている写真ですけども、左側のCRTが並んでいるところ、これは、東京圏の運行管理センターの写真です。

右側の新幹線は、私どもがイーストアイ(East i)と呼んでおります。ドクターイエローというとご存じの方いらっしゃると思いますが、私どもJR東になってから、ドクターイエローを作り変えるときに東のカラーを出すということで、イーストアイ、インスペクションのiをとってそう呼んでいます。もし新幹線に乗るときにこのような車両を見たら、検査をしているだなというふうに思っていただければと思います。
今日はJR東についてと、それから鉄道では信号システムが重要な役割を担ってるわけですが、その信号システムの発達の経緯。それをどう革新してきているか、という話をしたいと思います。また、コンピュータ技術の使われ方やアシュアランス技術。そのアシュアランス技術の輸送管理システムあるいは列車制御システムに対しての応用例をお話していきたいとおもいます。
JR東の営業エリアというのはご存じの通り、本州の北側と言いますか左側半分なわけですけど、駅が大体1700駅あります。1700駅あって、1日のお客さんが1600万人ほど。実はこの東エリアの人口が、6000万くらいですので、だいたい4分の1の方が、毎日利用していただいているというぐらいの規模です。
1日で動かしてる列車が1万2700本ほど。これを7500キロの全体の線路を走らせていると。新幹線は1100キロぐらいです。信号機は1万3500、転てつ機は1万500。それから踏切が6500カ所以上あります。

【次ページ】 鉄道信号の発展
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR