両社が今回発表したのは、デジタルガレージが講談社の米国関係会社であるKodansha Advanced Media LLC.(以下、KAM)の増資を引き受けるほか、日本において合弁会社を設立するというもの。
KAMでは、O2Oと呼ばれるマーケティング手法などを利用して、拡大余地の大きい北米のデジタルコミック市場において講談社が有するコンテンツを流通させるという。KAMは、デジタルガレージが米国サンフランシスコで運営するインキュベーションセンター「DG717」にオフィスを置く。
両社が日本において合弁会社を設立するのは、コンテンツビジネスへの戦略投資を目的とした合弁会社DK Gate(仮称)だ。新会社のDK Gate(仮称)では、講談社が有するコンテンツ事業領域における知見と、デジタルガレージがインキュベーション事業で培ってきたビジネスの発掘と育成に関するノウハウを組み合わせ、電子書籍配信ソリューションやサービス、デジタル著作権管理(DRM)関連技術、オリジナル書籍サービス、雑誌連動のコンテンツ配信サービスといった分野でスタートアップ企業へ出資・育成を行うという。