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2016年04月26日

あなたも部下に「パワハラ上司」と呼ばれているかも? 認識のずれが生む「パワハラ」

「パワハラ」という言葉が広く認識されるようになって久しい。平成24年度に厚生労働省委託事業として行われた調査では3年間で受けたパワーハラスメントの内容として、「精神的な攻撃」が55.6%と過半数を占めた。コンプライアンスの重要性が叫ばれる中、このような問題を防ぐためにはどのような対策を取ればよいのか。独自のコミュニケーション方法で年間200回以上の企業研修、講演会を行っている、E-ComWorks 代表取締役 山本 衣奈子氏に聞いた。

執筆:中森 勇人

自分の認識が相手の認識と同じとは限らない

 厚生労働省の調べによると、パワハラの内容は
・1人では無理だとわかっている仕事を1人でやらせる
・終業間際に過大な仕事を毎回押し付ける
・交際相手の有無について聞かれ、過度に結婚を推奨された
・皆の前で大声で叱責。物をなげつけられる。ミスを皆の前で大声で言われる
・挨拶をしても無視され、会話をしてくれなくなった
・プライベートな事を聞いてきたり、相手は既婚者であるにも関わらず独身の私にしつこく交際を迫った
など、多岐にわたる。

 こう並べてみると、「自分はそんなことやっていない」と思う管理職の読者も多いだろう。しかし、上に挙げた内容を少しマイルドに言い換えてみると、どうだろうか。

・1人ではできない可能性のある仕事を1人でやらせる
・終業間近によく部下に仕事を振る、あるいは、部下に仕事を振る時に終業時間を意識したことがない
・部下に交際相手の有無を聞き、結婚を奨めた
・会議など、周りに人がいる場で部下のミスを指摘した
・機嫌が悪かったので、部下に愛想悪く接した
・プライベートな質問をしたり、魅力的だとほめた

 これなら、読者の中にも、1つや2つ心当たりがあるのではないだろうか。とはいえ、ここで言いたいのは、「だからあなたもパワハラをやっている」ということではない。

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E-ComWorks 代表取締役
山本 衣奈子氏

 上司が「この仕事はこの部下には『少し』難しい」と認識しているときに、当の部下自身は「自分にはこの仕事は『絶対にできない』」と認識していることもある。また、上司が「私とこの部下 関係ならこれくらいの質問をしても良いだろう」と思っても、部下の方が「なんで仕事でしか関わりのない上司にこんなことを聞かれなければならないのか」と思うこともある。つまり、上司の認識と、部下の認識が大きくずれている場合、それが結果として部下に「パワハラ」と認識される可能性があるのだ。

「私が企業研修でお伝えするのは人それぞれ、いろんな物の見方があること、感覚のずれを知ってもらい、意識してもらうこと。自分では正しいと思っていても相手側からすると理不尽に映ることもある。これでは仕事の指示どころか、話の内容もうまく伝わりません。是が非かではなく、どうすれば職場がうまく回るのかを考える必要があります」と山本氏はアドバイスする。

【次ページ】パフォーマンスを下げる「ダブルバインド」とは

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