ビジネス+IT

ビジネス課題別で探す

ITジャンル別で探す

会員限定

2016年10月25日

フロスト&サリバン連載 「TechVision:世界を変革するトップ50テクノロジー」

軍事用・政府用・民間用ウェアラブルデバイスを支える7つの需要と今後の課題

スマートウォッチを持つ人も増え、個人が使うものとして浸透し始めたウェアラブルデバイス。しかし、需要は個人だけでなく、企業、軍、政府でも拡大している。民間と軍・政府の需要はどう違い、市場はこれから何を求めるのか。フロスト&サリバンジャパン・プリンシパルコンサルタントのニール・ローゼンブラット氏、および成長戦略コンサルティングマネージャの伊藤祐氏が、「政府用ウェアラブルデバイスの可能性」について解説する。

執筆:フロスト&サリバンジャパン ニール・ローゼンブラット
   フロスト&サリバンジャパン 伊藤祐


photo

軍事・政府用と民間用のウェアラブルデバイスの需要は何が違うのか



関連記事

ウェアラブルデバイスとは?

関連記事
 ウェアラブルデバイスの市場規模は巨大である。フロスト&サリバンの予測では、ウェアラブルデバイスの出荷台数は2020年に世界全体で2億台以上に到達する。

 ウェアラブルデバイスには、アップルやサムスン、ソニー、エプソンなどが提供する歩数計測機能がついている腕時計や、Google Glassなどのビジュアルインターフェース付のメガネなどが含まれる。また、定義によっては肉体的パフォーマンスを向上させる特殊な服もウェアラブルデバイスに含まれることがある。ここでは、着用でき、先進的なテクノロジーが使われていて、かつ人間のパフォーマンスを向上させるものを、「ウェアラブルデバイス」と定義する。

photo
(クリックで拡大)

ウェアラブル出荷台数予測

(分析:フロスト&サリバン)


民間用ウェアラブルデバイス:3つの需要

 ウェアラブル技術はどのように活用されるのか。まずは民間の需要を見ていきたい。

1. 健康状態のトラッキング
 大半のウェアラブルデバイスは、「トラッキングできれば、改善できる」「トラッキングできれば、対応できる」という原理にしたがっている。そこで、睡眠時間、運動量、心拍数、血圧、体重、体脂肪率など、健康にかかわる改善したいポイントに対し目標を設定し、改善することで、多くのユーザーが健康的になろうとしている。

 目標を設定し、そこに向かうプロセスをゲーム化しているアプリケーション開発会社も存在する。たとえば、ウェアラブルデバイスがユーザーの1日の歩行距離に応じて「琵琶湖と同じ距離を走りました!おめでとう、ゴールドメダルゲットです!」というようなメッセージを表示し、ユーザーの目標達成へのモチベーションを高めるのだ。

2. 仕事でのパフォーマンス増大
 ウェアラブルデバイスは、効率的な業務遂行の助けにもなる。BMWは長時間労働や重いものを持つ補助となる「人工親指」を開発した。また、長時間に及ぶ制作活動をする画家を支える外骨格も開発されている。

3. 補足情報提供
 ウェアラブルデバイスは、情報伝達の手段としても有効だ。たとえば、行ったことのない場所に初めて行くとき、通常なら、地図やスマホを見ながら目的地を目指すが、Google Glassを使えば、目的地への道筋が視界の中でリアルタイムに表示される。

 富士通はユビキタスウェアというソリューションを提供している。これを使えば世界中の労働者を監督することができ、労働者が見ているもの・聞いているものと同期することで、監督者は適切な指示を与えることができる。同様のソリューションは、病院でも医師用に提供されている。また、飛行機の機体修繕でも、効果を上げている。機体修繕では、状況に応じて数千のマニュアルを参照する必要があるが、ウェアラブルデバイスがあればそれらを瞬時に取り出すことができ、工数削減につながる。

photo
(クリックで拡大)

富士通「ユビキタスウェア」概要

(出典:富士通


【次ページ】軍事・政府用ウェアラブルデバイス:4つの需要

ウェアラブル ジャンルのトピックス

一覧へ

PR

注目のIT導入支援情報

一覧へ

注目のイベント・セミナー情報

一覧へ

イベント・セミナー情報の登録(無料)

記事アクセスランキング

イベント・セミナー情報アクセスランキング