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  • 2017/03/07 掲載

東芝 dynabook のPCサポート見学ツアーに参加して実感したこと

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多くのビジネスユーザーに愛され、日本のノートPCの代名詞とも言われてきた 東芝の dynabook。現在 dynabook のサポート体制はどうなっているのか? 2月24日、dynabook の開発、製造、販売、サポート&サービスを手がける東芝クライアントソリューションが、報道関係者向けにサポートセンターのプレスツアーを実施した。その模様をレポートしたい。
(取材・執筆:関口 哲司)



東芝 dynabook のサポート体制は、今どうなっているのか?

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東芝製PCのサポートの現状は?

 昨今、何かと経済ニュースを賑わすことが多い東芝。ニュースなどを通じて、その動向を見守っている読者も多いだろう。一般のビジネスパーソンにとっては、数ある東芝のブランドの中でもdynabook に代表されるPCのブランドが一番馴染みがあるのではないだろうか?

 その東芝のPC部門であったパーソナル&クライアントソリューション社は、子会社の東芝情報機器と合併し、2016年4月に法人/個人のPC/タブレットの開発、製造、販売、サポート&サービスを手がける、東芝クライアントソリューションとして、すでに独立を果たしている。

 すなわちPC事業としては、昨今の東芝本体の事業については直接の影響はなく、独立してサービスを継続していくと発表している。その点では、ビジネスパーソンとしてはこれからも安心して東芝のPCを使い続けることができると言えるだろう。

 とはいえ、PCとして長い歴史を持ち、さらにビジネスユーザーに一定の高い評価を得ているdynabookのサポート体制が現在どうなっているのか、やはり気になるところだ。今回dynabookのサポート体制のプレス向けの取材ツアーに参加したので、その模様をレポートする。

 取材対象は「東芝PC工房」、および「東芝PC総合サポートセンター」だ。これら2つの拠点は、同社が掲げる「dynabook Quality」(「使いやすさ」と「トラブルなく使い続けられる」というdynabookならではの特長)を打ち出すのに欠かせない存在となっているという。

マンツーマンでPCの修理を相談できる「東芝PC工房」

 「東芝PC工房」は都内・秋葉原にある拠点で、主に東芝製国内PCの持ち込み修理サービスを行っている。筆者がこの工房を初めて訪れたのは1996年。およそ21年前である。この工房は1994年に秋葉原に誕生。その頃からPCの修理サービスに加え、ユーザーの悩み事を解決するお役立ちサービスをコンセプトとしている。人と人が触れ合うことを意識し「東芝PC工房」という名称になっている。

 最大の特徴は、対面窓口が設置してある点だ。PC初心者や年配者にありがちな電話での依頼を苦手とするユーザーや、修理のためのピックアップサービス時に在宅できないユーザー、および外出や出張が多いビジネスユーザーのニーズに応えることができるプロフェッショナルなスタッフが常駐しており、即座に不具合に対応してくれるのがウリだ。

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スタッフと対面でPCの修理を相談できる「東芝PC工房」

 同工房では、PCが故障した際、一刻も早く使いたいユーザーのために「1Day・プレミアム・リペア・サービス」が用意されている。PCの問診や予約を必要とするが、わずか1日(24時間以内)でPCを修理して返却を行うもので、生活や仕事でパソコンが欠かせないユーザーのニーズに応えることができる。

 たとえば内蔵バッテリー。東芝製に限らずどこのノートPCでも、長年使用していれば、どうしてもバッテリーがへたってくる。さらに一体型成型のスリムノートPCやタブレットPCのようにバッテリーの取り外しができない機種が増えてきており、そのバッテリーに不具合が出るとバッテリー交換のために修理に出さなければならなくなる。

 同工房には、こうしたトラブルを解決するためのサービス「お急ぎバッテリー交換サービス」が用意されている。あらかじめ工房に依頼しておけば、朝に持ち込んだノートPCが夕方には修理されて戻ってくる。地方から東京に出張した際、同サービスを利用するビジネスユーザーが多く好評とのことだ。

性能の不満を解消してくれる「アップグレードサービス」

 長く使い続けていると、HDDのアクセス速度に不満が溜まる。もっと大容量化したいというニーズも出てくるだろう。自前で交換できる人ばかりではないし、しかも自前で交換しても動作するとは限らない。そうしたニーズ向けにHDDをSSDと交換する「アップグレードサービス(SSD/SSHD)」が用意されている。

 オプション扱いとなるが、取り出したHDDやSSDは外付けのドライブとして再利用することもできるという。購入した後でも、性能をカバーできるようなサービスが提供されている点では、非常に心強いと言えるだろう。このような個人向けだけでなく、法人向けにも同様のサービスを提供している。

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HDDをSSDに交換することで、アクセス速度を向上できる「アップグレードサービス」

オプション類の追加購入も可能

 PCの分解を伴わない部品に限られるが、「付属品の販売サービス」も用意されている。具体的にはACアダプタや電源コード、バッテリーパック、ゴム足などだ。以外に不具合が発生しやすいパーツ類と言える。モデルごとにACアダプタが異なるようなケースで、家電量販店で購入するとなるとアダプタの型番などを調べる必要があるが、ここなら確実に合うアダプタが入手できる。かゆいところに手の届くサービスとなっている。さらに後述する延長保証に加入していれば、20%OFF価格での購入が可能だ。

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ACアダプタや電源コードなどが購入できる「付属品の販売サービス」

あんしん期間を延ばしてくれる「延長保証サービス」

 前述した「延長保証サービス」は、インターネットからの申し込みも可能だが、同拠点でも受け付けている。内容は2種類で、通常のメーカー無償保証(1年または2年)を3年間、または5年間に延長する「東芝PCあんしん延長保証」と、メーカー無償保証では対象外となる「破損・液損・災害による損傷、および盗難」に対応する「東芝プレミアム保証」が用意されている。

 その他のサービスとしては、「データ復旧サービス」も行っている。HDDすべての障害(論理障害~重物理障害)に対応するもので、データ復旧の成功率は実に94%と高い。費用は論理障害2万8,000円(税別)からで、調査・キャンセル費用は無料となっている。東芝以外のPCや外付けHDD、メモリカード、デジタルムービーにも対応する。

 国内サービス事業本部PC工房部長菊地健氏によれば、毎月1200名を超えるユーザーが来店しているとのこと。名古屋などの遠方からの来客もあるというから驚きだ。

 入口近くには、東日本大震災で被災した岩手県大槌町役場のサーバーが陳列されていた。かなりの損傷を受けた機材だが、データの取り出しに成功しているそうだ。

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東日本大震災で被災した岩手県大槌町役場のサーバー。重要データを取り出せたとのこと

【次ページ】 千葉県美浜区にあるサポートの拠点に潜入!

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