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  • 2017/11/29

なぜVMwareはAWSやIBMと提携するのに、マイクロソフトのAzureと提携しないのか

AzureにVMwareを乗せた「VMware virtualization on Azure」の発表に対し、VMware上級副社長はブログで「VMwareは開発に関わっていない」と牽制。その背景にある両社のクラウド戦略を解説する。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。



 マイクロソフトは先日、AzureのベアメタルサーバにVMwareを乗せた「VMware virtualization on Azure」を発表しました。VMwareからは、さっそくこれを牽制する発言が飛び出しています。

 VMwareのクラウドサービス部門製品開発担当上級副社長であるアジャイ・パテル氏が、「VMware virtualization on Azure」にVMwareは関わっておらず、認証もサポートもしていないと、ブログ「VMware – The Platform of Choice in the Cloud」で次のように書いています。

This offering has been developed independent of VMware, and is neither certified nor supported by VMware.

このサービスはVMwareとは関係なく開発されたものであり、VMwareによる認証もサポートもされていない。

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VMware – The Platform of Choice in the Cloud

 どうやらVMwareはマイクロソフトが発表した「VMware virtualization on Azure」が気に入らないようです。なぜでしょうか?

さまざまなクラウドと提携するVMwareだが……

 VMwareはクラウドにおけるVMware環境を充実させ、オンプレミスでVMwareを利用しているユーザーに対して、スムーズにクラウドへ移行する選択肢を提供しようと、さまざまなクラウドベンダとの提携や協業を行っています。

 例えば、Amazon Web Services(AWS)と戦略的提携の下で、AWSのベアメタル上にVMwareを乗せ、VMwareが運営するクラウドサービス「VMware Cloud on AWS」の提供を8月から開始しています

 また、IBMとも戦略的提携の下で、IBM Cloudのインフラ上でVMware環境を提供する「IBM Cloud for VMware Solutions」を開始。

 ほかにもNTTコミュニケーションズとの提携や、VMwareにコミットするクラウドプロバイダとして富士通やRackspaceなど5社を「VMware Cloud Verfied」として選定するなど、さまざまなクラウドベンダとの提携や協業によって、クラウドにおけるVMware環境の提供を推し進めています。

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 しかしマイクロソフトのMicrosoft Azureに関しては、こうした協業や提携は行われていません。

VMware virtualization on Azureはプレミアム認定パートナーが協力

 マイクロソフトも「VMware virtualization on Azure」の開発においては、VMwareではなくVMWareのプレミアム認定パートナーの協力を得て開発していることを明らかにしています。

 プレミアム認定パートナーがどこなのか、名前は伏せられたままです。

 VMwareはMicrosoft Azureに関する協業や提携を行わず、「VMware virtualization on Azure」にも協力せず、それどころか牽制するような発言を示しています。

 その理由は2つ考えられます。

【次ページ】 VMwareとマイクロソフトが手を結べない2つの理由。それでもなぜマイクロソフトはVMwareをAzureに乗せるのか?

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