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  • 2018/05/08 掲載

アンジャッシュ渡部建さんに聞いた、「食べること」が出世につながる理由

渡部 建インタビュー後編

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前編では「芸能界最強のアテンド王」であるアンジャッシュ渡部さんに、接待などで使ういい店とはどのような店か、いい店選びのコツをお聞きした。では実践していくと、どんなメリットがあるのだろうか。渡部さんは「出世につながる最強の武器」と主張する。本人に聞いてみた。
(聞き手:ビジネス+IT編集部 松尾慎司)

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アンジャッシュ 渡部 建さん

1972年9月23日生まれ。東京都出身。プロダクション人力舎所属。「Love music」(フジテレビ系)、「王様のブランチ」(TBS系)、「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)ほか出演中。『アンジャッシュ渡部の 大人のための「いい店』選びの極意』(SB新書刊)発売。

食事に誘ってもらえることは大きな武器

──前編では「いい店」の定義などを教えていただきましたが、ビジネスの関係だとそもそも気軽に誘うことすらできないケースがあります。

渡部さん:僕は今回『大人のための「いい店」選び方の極意』という本を出しましたが、前編でもお話したとおり、こうしたグルメ情報を発信していくのと同時に、お誘いも増えたんですよね。「あの人と食事に行きませんか。だからよいお店を見繕ってほしい」とか、「今度、ある地域に出張に行くのだけど、店のこと詳しいから一緒に行こう」といったことです。

 これって上司にとっても自分にとっても大きな武器だと思います。たとえば接待する相手とお話をするときの、強力なコンテンツなんですよ。ゴルフのシングルプレーと一緒で、「アイツとゴルフ回りたい」と同じだと思います。

 いい店を知っているというのは、肩書としても実はとても強いと思っていて、宴会芸がうまい人よりも誘ってもらいやすいと思います。

 もっと言うとトークがうまい人よりも上。極端なことを言うと僕の周りには、仕事はできないけど飲食店に詳しいからと、それで生活が成り立っている人もいるぐらいです。

──たとえば会社の社長さんとご一緒されることも多いと思うのですが、そういう場合にはどういうアテンドをなさるのでしょうか。

渡部さん:会社の偉い方ほど、僕にとってはすごくわかりやすいです。「接待で行っているお店はあそこだ」とわかるんですよ。そこを覆すのが一番簡単です。いつも会食で使われるようなお店は都内にたくさんあります。そういうお店じゃなくて、違うジャンルのおいしいお店ですね。

 そうでなくても「ちなみに中華だったらどこに行かれるんですか?」「どこどこです」「じゃ、ここは知ってます?」「知らない、行こうか」となれば、絶対おいしいお店にお連れできるのでご満足いただけます。

 ただ、「個室ないですし、カウンターで一斉スタートなので、ちょっとお手間かけますけど、時間どおり来てください」とか「ちょっと遠いですけども、絶対満足させますので」といったことはお伝えするようにしています。

 ここで大事なのはA級ばっかり行っている人はB級に連れて行く、B級ばっかり行っている人はA級に連れて行くということです。デートと同じで、続けていく場合は緩急をつけるのがよいと思います。

情報は食のアンテナの立っている人のところに集まる

──いいお店を見つける方法についても教えてください。

渡部さん:先ほどの話ではないのですが、食のアンテナの立っている人のところには、情報が集まってくると僕は思っています。やっぱり口コミなんですよ。

 「あの店がいいから一緒に行かない?」となれば、「じゃ、アイツ誘おうか」になります。ただ「アイツ誘おうか」となるには、トランプのカードゲームと同じで、自分もいい店のカードを持っていなければなりません。アイツに1回借りがあるから、今度このお店呼ぼうというカードゲームをずっと繰り返しているわけです。

 最近、僕らの中で「食べログの評価が3点台前半なんだけど」というのが常套の誘い文句になっています。食べログやグルメサイトに掲載されていない、もっと言うと口コミが2件しかないとか、そういうお店が僕らの中では話題になっています。

 一方で、たとえば食べログ4点になってしまうと、もう広がりすぎている印象で、いわゆる渡部流の「いい店の五角形」がちょっと崩れる感じになります。おいしいし最高なのですが、入れないわけです。だから、情報のスピードは大切だと思います。

 となると、リアルの口コミが早いですよ。口コミ入手の仕方は本にも書いているとおり、やはり食いしん坊同士の情報交換って早いですね。

──DMMオンラインサロン「渡部建のとっておきの店、こっそり教えます」も主催されています。

渡部さん:あそこはすごいですね。300人ぐらいの方に参加いただいているのですが、日本中で取れない店ないんじゃないかというぐらいすごいスペシャリストが集まっています。僕もなかなか行けないようなお店の予約がバンバン飛び交っていますね。

 だからまさに、先ほどお話したカードゲームの究極版ですよね。みんなすごいお店をカードで持っています。誰かがポンと「ここ行きませんか?」と、平日の京都のランチを提案すると、カウンター全員が東京になったといったこともありました。それもやはりすごくいいお店で、みんな場所に関係なく集まります。

──こうしたコミュニティに入るというのも、一つやり方としてはあるということなんですね。

渡部さん:手っ取り早いですよね。だって、すごい食通が300人いるわけですから。その人たちがしょっちゅうオフ会を開いてくれているのでとても学ぶべきことが多いと思います。

【次ページ】こっそり教える接待向きのお店

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