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  • 2018/10/30

世界史はなぜ「年号暗記」ではなく「数珠つなぎ」で学ぶべきか (2/2)

「主語」をできるだけ固定して解説

 世界史のすべてを数珠つなぎにして解説するために、私は1つの工夫をしています。それは、地域、または王朝、国家などの「主役」の変化を最小限に留めて話を進めていくということです。

 一般的な世界史の教科書を一度でも読んだことがある人ならおわかりいただけると思いますが、文中で、めまぐるしく主語が変わります。
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図3:主役をできるだけ固定し、他の地域は脇役として登場

 あるページではヨーロッパの国々が「主語」になって語られ、数ページ進むと、今度は主語が中国になり、さらに数ページ進むと、いつのまにか中東の王朝が主語になっていたりします。

 世界の各地域は相互に関連していますので、もちろん、さまざまな視点から歴史を眺めることは大切です。

 ただ、図1からもおわかりのとおり、地域や王朝などの「主語」があまりにも頻繁に変わってしまうと、「主語」を把握するだけで大きな負担がかかり、内容に集中しづらくなってしまいます。そのため、教科書をいくら読んでも、内容が頭に残らないのです。

世界史は「年号」を使わずに学べ!

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 この図では、もう1つ大きなしかけがあります。それは、年号を一切用いないということです。年号を用いずに解説している世界史の教科書や学習参考書は、私が知る限りでは、ほとんどないと思います。

 なぜ、私が年号を使わないかというと、“数珠つなぎ” にするときに、年号は“ノイズ(雑音)” になってしまうからです。

 私の授業では、学生たちによく昔ばなしの「桃太郎」を例に出して説明します。「桃太郎」は、「おじいさん」「おばあさん」「柴刈り」「洗濯」「桃」「きび団子」「キジ」など、50ぐらいの用語で構成されています。日時や年号は出てきません。それでも、多くの人が、子供のときに読んだ桃太郎の話を大人になっても覚えていますよね。昔ばなしのように、数珠つなぎにされたシンプルなストーリーは、頭に残りやすいのです。

 しかも、年号がないほうが、かえって事件や人物の「関係性」「つながり」「因果関係」もより際立ってくることを実感してもらえるはずです。

 ただし、大学受験生の場合は、年号の知識もある程度必要になります。社会人の中にも、年号をおさえたいという方がいると思います。私が学校で受け持つ生徒たちには、まずは年号なしで世界史を学ばせたあと、大学受験の2か月前くらいに、センター試験に必要な84の年号を覚えさせています。ほとんどの生徒は、4~5日程度で年号を完璧に覚えてしまいます。すべての知識を数珠つなぎに身に付けたあとであれば、年号も簡単に頭に入れることができるようになるのです。

 こうした「数珠つなぎ」で、より深く世界史を学びたいという方はぜひ拙著『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』をご覧ください。

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