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  • 2020/05/28

テレワークで成果を出せる、セルフマネジメント4つのポイント

コロナウイルス対策として「テレワーク」が推奨されていますが、テレワークにはワークライフバランスが崩れる、誘惑に負けて仕事が進まないなど、さまざまなデメリットもあります。オフィスにいたらできたことが、離れてしまった途端にできなくなる──そんな悩みを抱える人は「セルフマネジメント力」をどう身に付ければいいのでしょうか。人材育成コンサルタントの片桐あい氏に解説してもらいました。

カスタマーズ・ファースト 代表取締役 片桐あい

カスタマーズ・ファースト 代表取締役 片桐あい

カスタマーズ・ファースト 代表取締役。産業カウンセラー。キャリアカウンセラー(CDA)。行動習慣ナビゲーター。日本オラクル(旧サン・マイクロシステムズ)サポート・サービス部門に23年間勤務。2009年から「キャリアディベロップメント&トレーニング」という部署を立ち上げ、のべ1500名のエンジニアの育成に携わる。また、グローバルのプロジェクトで「エンジニアのトレーニングの開発」のためのメンバーに選出され、各国の教育担当とカリキュラムを開発する。2012年に独立し、企業研修講師となる。これまで、年間約120件登壇し、約2万5000名の育成に従事。また、人財育成コンサルティングで、のべ3400名の育成にも尽力。

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テレワークで重要な「セルフマネジメント力」はどうすれば身に付くのか
(Photo/Getty Images)
本記事は『これからのテレワーク 新しい時代の働き方の教科書』の内容を一部再構成したものです。


テレワークの「誘惑」に負けない

 セルフマネジメントはどんなビジネスパーソンにとっても必要ですが、特にテレワークをする環境では自分を律する「セルフマネジメント力」が必要です。

 ご想像のとおり、仕事関係の人が誰も見ていない場所で仕事をするとなると、かなりの葛藤があります。たとえば、自宅には趣味のものも部屋にはあるでしょう。YouTube チャンネルを観始めたら、止まらなくなってしまった。調べ物をしていたら、ネットサーフィンしてしまった。または食後はベッドが呼んでいるような気がして、5分のつもりが30分寝てしまった。

 そんなことになってあなたの信用を落とさないように、自律のためのセルマネジメント力を高める方法をまとめました。テレワークならではの悩みを解決するポイントを知り、仕事の効果を高めましょう。人は、やりたくないと思った仕事を我慢してやったとしても、なかなか集中ができません。

「この仕事面倒だな~」
「やりたくないな~」
「なんで自分がやらなきゃならないんだろう? こんな仕事……」

 と思ったまま続けていっても進みは遅いし、できあがったものの完成度もイマイチです。そんなご経験はありませんか?

 そうなると、やらなければならないのはわかっていながら、今やらなくてもいいことを始めたり、仕事に関係ないことに没頭してしまったり、その場から逃げるような行動に走って逃避したりと、心の葛藤から頭でわかっていても行動ができないということがあります。オフィスであれば、誰かに見られている意識が働くので軌道修正もできますが、テレワークで自分ひとりの環境であれば、なかなかその軌道修正が難しくなりますね。

 まずは、このつまらない、やりたくないと思っている仕事をいかに楽しくするか、自分にとって意味のある仕事にしていくかを考えることで、「不の感情」を「快の感情」に変えることができます。不の感情とは、不満、不快、不足などのネガティブな気持ちです。何かを変えていくときには、この不の感情はエネルギーに変わるので、そのパワーを活用しましょう。

 たとえば、このつまらない単調な仕事をやり続けなければならないと思うと、不満だし不快だと思う場合には、どうしたら快の感情が得られるか、次のように具体的に考えてみます。

  1. その仕事をしなくていいようにするには、どうしたらいいか?
  2. 誰かに移管できないか?
  3. もっとコンパクトにできないか?

 などなど、不の感情が強ければ強いほど、改善の意欲も高まります。そのために働くことは、気づくと感情が快に変わっているはずです。

「自分のありたい姿」を常に持つ

 あなたは、今の仕事に満足していますか? 「もっとこんな仕事がしたい」「あんな役割についてみたい」または、「副業をしたい」「起業したい」など、さまざまな欲を持っていることでしょう。

 これから取り組むテレワークという仕事のスタイルは、今のあなたがステップアップするために、絶対に役立つ働き方です。テレワークでも仕事の成果を出して、この働き方でうまくセルフマネジメントができれば、どんな仕事であっても、「自分のありたい姿」に近づくための第一歩になります。

 では、その自分のありたい姿を常にイメージし、具体化してみましょう。

  1. お客さまは誰か?
  2. どんなサービスを提供したいのか?
  3. 月にいくら稼ぎたいのか?
  4. どんな働き方をしたいのか?
  5. どんな毎日を過ごしたいのか?
  6. どんな人と一緒に仕事をしたいのか?

 その具体的なイメージあればあるほど、仕事に対する前向きな気持ちが出てくるはずです。逆に、今の仕事は何のためにやっているんだろう?と思うような仕事であれば、仕事は整理していくことが大切です。やらなければならないこともあるでしょうが、やりたいこと、自分がワクワクすることに目を向けることで、仕事のモチベーションが上がります。

 会社に出勤している場合には、なかなか仕事のコントロールは難しいかもしれませんが、テレワークになることで、仕事の裁量権は増えるはずですし、チームの役割分担を再定義する機会にもなるので、その提案をする機会でもあります。

 図のように組織としてやるべきこと、個人としてやりたいことに仕事を分けるとすると、テレワークは「こっそりスキルアップ」と「こっそり移管」のための時間に当てることができます。

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「自分のありたい姿」を明確にして、スキルアップのための時間を割く
(イラスト:r2(下川恵・片山明子) )

 自分のありたい姿が明確になれば、今の仕事を通して、やるべきことと今後やりたいことをつなげていくことができるようになります。そして、徐々に「こっそり移管」の領域の仕事はマニュアル化して、誰かに移管する。「こっそりスキルアップ」の領域の仕事は、自分の時間を使ってでもやることですが、「全力で取り組む」の領域の仕事を早く終えれば、隙間時間に取り組むことができます。

 「捨てる」領域は、テレワークになった瞬間、「そもそもこれって必要?」と思うような仕事です。意味のない会議を洗い出したり、意味のない報告書やデータ作成などもこの領域に入る可能性があります。

 やはり、どこから手をつけるにしても、まずは自分のありたい姿を明確にするところからスタートしましょう。

【次ページ】現状を正しく冷静に把握する18の質問

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