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  • 2023/04/20 掲載

データ分析で「絶対NGな進め方」とは? データを問題解決につなげる8つのポイント

管理職向けデータ分析実践術

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皆さんはビジネスの現場において、「データ活用」や「データ分析」という単語を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。近年、デジタル化が進むにあたり、データを駆使した業務を行う機会は以前より断然多くなっていると言えます。しかし、これまでのキャリアでデータ分析に触れてこなかった管理職の方は「そもそも何から手をつければいいかわからない」と悩むこともあるでしょう。そんな皆さまを対象に、データ分析や活用を始めるための基本をわかりやすく解説します。

執筆:Zoku Zoku Consulting 代表 中野 崇

執筆:Zoku Zoku Consulting 代表 中野 崇

Zoku Zoku Consulting 代表/ビジネスプロデューサー/ビジネスデザイナー 早稲田大学卒業。良品計画を経てマクロミルへ入社。 上海支社の立ち上げ、韓国支社の経営再建、執行役員としてSaaS型の事業開発・統合マーケティング部門の立ち上げ・ グループ全体のMission/Vision/Value策定、電通マクロミルインサイトの代表取締役社長など、第2創業期の要職を歴任。 現在はスタートアップ・中堅企業・NPOなどに対し、データ・リサーチ・インタビューを活用した新規事業の企画~事業化~グロース をワンストップでコンサルティング。また、チームの一員として新規事業を推進しながら、 チームの組織開発をも同時に実現する伴走型・自立支援型のコンサルティングを得意としている。 著書は『13歳からのデータ活用大全(PHP)』『管理職のためのやさしい数値化技術(日経BP)』、 動画講座は『データを問題解決につなげるビジネス基礎スキル(Udemy)』など多数。
事業紹介サイト:https://zokuzoku-design.co.jp/
Twitter:https://twitter.com/takashimanzoku2

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データ活用の基本的な流れとは?(後ほど詳しく解説します)

「データ活用」と「データ分析」の違いとは

 業務のデジタル化が進む現在、誰もがデータ活用・データ分析の必要性を感じていますが、何を・どう始めれば良いかわからないために、とりあえずデータ蓄積・とりあえずデータ分析・とりあえずBIツール導入を推進しているケースが散見されます。

 このような、とりあえずのデータ活用はビジネスの成果につながりません。何を・どうすれば良いのかをイメージできていること、最も大切なポイントを理解していることが、その後の適切なデータ活用や効率的なスキルアップにつながっていきます。そのため、連載初回の本記事では、ビジネスの成果につながるデータ活用の基本的な流れをお伝えします。

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 なお、データ活用・データ分析という言葉の定義もさまざまですが、本連載では、「データ活用=データを用いて、ビジネスの問題解決を行う活動全般」という意味合いとして定義し、「データ分析=データ活用の中で、実際に数字やデータを集計・解析・解釈を行う実務作業」として定義することとします。

 管理職の皆さんはレビュアーとしてデータ活用する機会は多いと思いますが、自分自身がデータ分析実務をする機会は少なかったかもしれません。しかし、秘匿性が高い内容など管理職しかアクセスできないデータも多々ありますし、データドリブン時代においては、最低限のデータ分析実務スキルは必須です。

 本連載では、データ活用・データ分析をバランスよく触れていきたいと思っています。

ただ「分析」するだけでは、正しくない?

 まずは下の図1から見ていきましょう。こちらの図は、データ活用の基本的な流れについて示したものです。

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図1:データ活用の基本的な流れ

 ビジネスは問題だらけですから、皆さんの業務も何かしらの問題を解決する(あるいは問題が起こらないよう対処する)ために行っているはずです。問題が発生したら、問題解決にむけてデータを集め、集計してデータを数値化。必要に応じて回帰分析・多変量解析などやや高度な分析を行い、その結果を解釈する。解釈の結果、良い発見や示唆が見つかればOK。良いデータ活用ができた…!

 データ活用、あるいはデータ分析の流れを、このように認識している方はいないでしょうか?

 図1に記載しているように、データ活用の最終的な目的は「ビジネスの問題解決」です。問題解決のためには「新しいアクション」を実行しなければなりません。データから良い発見・示唆を得られたとしても、新しいアクションが実行されなければ、問題解決につながらなければ、データ活用としては不十分なのです。

 そこで重要になるのが、「データ活用企画」です。データ活用企画とはざっくり言うと、「ビジネスの問題解決に向けて、データをどのように活用し、どのようなアクションにつなげるのかを整理した計画」です。

 数万件の顧客情報を保有していても、そのデータから問題解決につながるアクションや意思決定を導きだせなければ、データの価値は小さいといえます。価値あるデータを蓄積するためにも、今あるデータを有効活用するためにも、データ活用企画は非常に重要となります。

 それでは、データ活用企画の中身とは具体的にどのようなものなのでしょうか。 【次ページ】データ活用企画で考えるべき「8つ」のポイント

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トップが語る リクルートの心臓、「FP&A」の舞台裏

いまや日常生活には欠かせない幅広いインフラを提供する、リクルート社。同社がカンパニー制を採用し、営業力を武器に各領域で圧倒的な成長を遂げてきたのは周知の事実です。 しかし、各カンパニーがそれぞれ競争優位を構築し企業価値を高めてきた理由の1つに「FP&A」の存在があることはあまり知られていないのではないでしょうか。 一般的にコーポレート部門はコストセンターと見られるケースが多いですが、同社ではコーポレート部門の一員であるFP&Aプロフェッショナルが事業の成長を支える存在として活躍し業績向上に貢献してきました。 今回はそんな同社を90年代から支え、本社FP&Aのトップとして業績管理を支えてきた三木氏をご招待し、リクルート社でFP&Aがどう企業価値向上に繋がっているかについて語っていただきます。 当日のテーマは以下です。 ・リクルート社におけるFP&Aの果たす役割 ・FP&A担当者が各カンパニーで行う、具体的な業績PDCAの回し方 ・経営企画の皆さまがFP&Aを取り入れて業績向上につなげるために必要なアクション 「FP&Aの概念は知っているがなかなか実践に落とし込めない」と感じている皆さまに、ぜひヒントをお持ち帰りいただける場にできればと考えております。 ぜひご参加ください。

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