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  • 2023/12/08 掲載

「マイクロソフトはCopilotの会社である」Microsoft 365は何がどう変わるのか?

連載:Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術

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マイクロソフトは米国時間の11月15日から開催された「Microsoft Ignite 2023」にて、同社の今後の取り組みに関するロードマップや製品の新機能について発表を行いました。イベントの期間内には100を超える新機能や新サービスが発表されましたが、その多くはAIを活用したCopilotに関する取り組みでした。自らを「マイクロソフトはCopilotの会社である」と呼び、これからもCopilotに注力していく姿勢をアピールしました。本稿では特にMicrosoft 365に関するCopilotのアップデートを取り上げ、Microsoft 365ユーザーが注視すべきポイントについて紹介していきます。

執筆:内田洋行 太田浩史

執筆:内田洋行 太田浩史

1983年生まれ、秋田県出身。2010年に自社のMicrosoft 365(当時BPOS)導入を担当したことをきっかけに、多くの企業に対してMicrosoft 365導入や活用の支援をはじめる。Microsoft 365に関わるIT技術者として、社内の導入や活用の担当者として、そしてひとりのユーザーとして、さまざまな立場の経験から得られた等身大のナレッジを、各種イベントでの登壇、ブログ、ソーシャルメディア、その他IT系メディアサイトなどを通じて発信している。

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Copilotに注力するマイクロソフトの狙いとは
(出典:Microsoft Ignite 2023

マイクロソフトが誇る「Copilot」ブランド

 まずは、それぞれの製品やサービスの名称変更について注目してみましょう。これまでBing Chatとして提供されていたBing上で動作するAIボットは、これからは「Copilot」と名称を変えます。そして、Microsoft 365 CopilotもCopilotブランドに加わり「Copilot for Microsoft 365」となります。

 ほかにもDynamics 365では、「Copilot for Sales」や「Copilot for Service」がそれぞれ発表され、これまでバラバラであったマイクロソフトの各製品を、Copilotを中心に統合しようというブランディングの戦略が見えます。

 このようにCopilotを中心に統合が進んだ場合、ユーザーはCopilotと協働するときのコンテキストの違いという観点で導入すべきCopilotを検討することになるでしょう。多くのユーザーがブラウザーで利用できるCopilotは、最も基本的で汎用的なものになります。

 Copilotは、インターネット上にある情報を基に作業を支援してくれます。さらにCopilot for Microsoft 365を利用することで、「仕事をしている自分」というコンテキストを前提にCopilotと協働できます。つまり、Microsoft 365に保存された業務に関する情報をCopilotと一緒に利用できるということです。

 Microsoft 365 AppsのアプリケーションからCopilot for Microsoft 365を利用することで、Wordで文章を書いている作業中であることのコンテキストが追加されるため、Copilotからより具体的な支援を受けやすくなります。

 そして、Dynamics 365のCopilot for Salesを利用すれば、「営業の業務」というコンテキストがさらに追加されるため、より業務の内容に沿った支援を受けられるでしょう。

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Copilotに統合しようというブランディングの戦略の狙いとは
(出典:著者作成)

 名称がCopilotに統合されたために、同じような名前の製品やサービスが増え、混乱しやすくなるかもしれませんが、それぞれのCopilotは、ユーザーと共有するコンテキストが異なるものであるとして整理しておくと分かりやすくなるでしょう。

 そして、自分の目的と関連性が強く、より具体的なコンテキストを共有できるほど、Copilotから受けられる支援も役立つものになるはずです。

Copilotを自分好みにカスタマイズ可能に

 今回のIgniteでは、Copilot for Microsoft 365を機能拡張するための「Copilot Studio」が発表されました。Copilot Studioでは、Copilotに追加できるプラグインをローコードで作成できるため、Copilotとの会話を通じて利用や、ほかのクラウドサービスと連携する機能などを開発者でなくても作成可能となります。

 ほかにも、Copilotが知らない情報を、外部ソースを指定して自動的に検索してきてくれるような機能も追加できます。これによってユーザーは、Copilotを自らの手でより賢くし、自分の業務により役立つようにカスタマイズしていくことができるようになります。

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Copilot StudioでCopilotの自分好みにカスタマイズできる
(出典:Microsoft Ignite 2日目キーノートMicrosoft Cloud in the era of AI

 ただしCopilot Studioは、まったく新しいサービスではありません。以前は、Power PlatformのPower Virtual Agentsとして提供されていたものが、Copilotでの利用に対応して機能が強化され名称変更がなされたものです。

 Power Virtual Agentsを利用していたユーザーであれば、サービスにアクセスしたときにCopilot Studioに名称変更したことを通知するメッセージが表示されることを確認できます。

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Power Virtual AgentsはCopilot仕様にサービスが変更に
(出典:著者提供)

 また、開発者であれば、従来から存在するBot Frameworkを利用することでも、Copilot for Microsoft 365のプラグインを作成できる点に注目したいところです。

 より複雑で高度なプラグインを作成するためには、Copilot Studioだけでは実現できず、Visual Studio Codeを利用したコーディングを伴う開発が必要な場面もあるでしょう。

 Copilot for Microsoft 365の導入が企業で進んできた場合には、プラグインによる機能拡張を行う機会も増えていくでしょう。開発者による高度なプラグイン開発のほか、現場のユーザー自身によるCopilot Studioを用いたプラグイン作成といった、それぞれのユーザーの立場に応じたアプローチが提供されることになります。

 つまり、これまでPower AppsやPower Automateなどを利用して業務アプリケーションを作成してきたようなユーザーが、Copilotの機能拡張も行えるようになるのです。 【次ページ】マイクロソフトがハードウェア開発に注力する理由

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