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- 2024/08/07 掲載
個性のない人が逆に持つ「特大な強み」、アップルやテスラら「儲かる会社」の共通点
コミュニケーション=言語化スキル
まず、ビジネスや組織の業務におけるコミュニケーションとは、それぞれの頭の中にあるものを共有化することです。それによる共通認識によって、作業や実務が進むわけです。いうなればデータをパソコンのファイル共有やメール送信で共有するのと同じようなものです。ところが、頭の中にあるものがほかの人にも分かるように「言語化」されていないと、いくらファイルやメールを共有しても、内容が伝わらず、データを共有することができません。
つまり、考えていることを言語化して共有することがコミュニケーションであり、この言語化スキルこそが、仕事において成果を出すための土台になるわけです。
コミュニケーション不全が起きる「3つの理由」
一方、コミュニケーションがうまく取れない人の共通点がいくつかあります。まず、組織内の基本的な共通用語が勉強できていないことです。たとえば、社内や業界の専門用語、最新のビジネス用語を知らないことが1つ。一般的な言葉では、最近だと「コスパが悪い」とか「タイパが悪い」などとよく言いますが、その意味がわからないと何を言っているのかわかりません。
2つ目は、相手が言っている言葉の意味を読み解けないことです。たとえば、やっている仕事が期限に間に合うかを聞かれているにも関わらず、「頑張ってやっています」と答えたりする。自分にとっては期限を守ることよりも頑張っていることが優先事項であるために、相手の聞きたいことが理解できなくなっているのです。
3つ目は、感情的な意味を読み解けないことです。部下が落ち込んでいるのに、きつい言葉を投げかけたりする。相手がへこんでいるのは「助けてください」と言っているのと同じなのに、それを理解できない。そうすると部下も「この人には何を言っても通じない、ムダだな」となってしまい、それ以上のコミュニケーションができなくなってしまうわけです。
基礎的用語の理解度と、相手が言いたいことは何なのかを読み解く力、そして感情を読み解く力、この3つが足りない人が増えたために、現代社会ではコミュニケーションが取りづらくなってしまっているのです。 【次ページ】「俺たちの時代は…」と語る上司の欠落ポイント
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