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  • 2024/12/29 掲載

デザイナー向けベストAIツール2024、生成AI時代に必ず知っておくべき7選

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生成AI/AIの進化に伴い、デザインの世界も変革に直面している。さまざまなAIデザイン機能/アプリケーションが登場しており、マーケティングチームはソーシャルメディア投稿、インフォグラフィック、プロモーションバナー作成などにおけるデザインプロセスを効率化することが可能になっている。デザイナー向けAIツールは、オールラウンダー的なものから、特定タスクに特化したものまでさまざま。ここでは2024年に注目を集めたAIデザインツールを紹介したい。
執筆:細谷 元

細谷 元

バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社を経てLivit参画。興味分野は、メディアテクノロジーの進化と社会変化。2014〜15年頃テックメディアの立ち上げにあたり、ドローンの可能性を模索。ドローンレース・ドバイ世界大会に選手として出場。現在、音楽制作ソフト、3Dソフト、ゲームエンジンを活用した「リアルタイム・プロダクション」の実験的取り組みでVRコンテンツを制作、英語圏の視聴者向けに配信。YouTubeではVR動画単体で再生150万回以上を達成。最近購入したSony a7s3を活用した映像制作も実施中。
http://livit.media/

  構成:ビジネス+IT編集部
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マーケターやデザイナーはより創造的な仕事に集中できるようになる
(出典:Kittl

オールラウンドなAIデザインツール

 エンタープライズ向けのオールラウンドAIデザインツールとしてまず名が挙がるのが「Typeface」だ。同ツールの主要な特徴は、マルチモーダルAIコパイロットと呼ばれる統合機能にある。画像内の要素を簡単なプロンプトで修正・追加・置換できる「Generative Edit」、元のフレームを超えて画像を拡張し、アスペクト比の調整やフレーミングの修正を可能にする「Generative Extend」など、高度な編集機能を備える。

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TypefaceのAIデザイン機能
(出典:Typeface

 ブランドパーソナライゼーション機能「Typeface Blend」も、同ツールの強みとなっている。企業のトーン、ペルソナ、製品などを学習することで、一貫したブランディングを実現。同時に、安全性やガバナンス、信頼性といった要素も担保する。

 「Typeface Connect」と呼ばれる統合機能により、グーグルワークスペースやマイクロソフトTeamsなど、主要なビジネスアプリケーションとの連携もスムーズだ。

 特に「Feeds」機能は、単一のプロンプトから複数のキャンペーン素材やコンテンツバリエーションを生成。「Graph Search」は、自然言語を使ってコンテンツライブラリ内の画像を検索できるため、手動でのタグ付けが不要となる。

 コンテンツの信頼性確保にも注力している。Typefaceには一連のガードレール機能が付与されており、不適切なコンテンツの生成を未然に防ぐ仕組みとなっている。また、剽窃やミスリーディング情報を防ぐためのチェック機能も備えているという。

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Typefaceのプランと価格AIデザイン機能
(出典:Typeface

 価格は年間契約の場合、エッセンシャルが月額49ドル、チームが79ドル。

マーケティング向けデザインツールの新定番

 もう1つデザインの新定番ツールとして挙げられるのが「Canva」だろう。デザイン性の高いプレゼンテーション資料やイメージを誰でも手軽に作れる基本機能に加えて、AI機能にも力を入れており、現在は「Canva AI」としてさまざまなAIデザインツールと連携を行っている。

 たとえば、画像生成AIツールのMagic Studio連携した機能の1つ「Magic Design」では、ユーザーの指示やアップロードされたメディアをもとに、カスタマイズ可能なデザインテンプレートを生成することができる。

 このほかにも、テキストプロンプトから静止画や短尺動画を生成できる「Magic Media」、テキストプロンプトを使って画像内の特定領域に要素を追加・置換できる「Magic Edit」なども人気の機能となる。

 動画編集に関しても、「Beat Sync」による音楽と映像の自動同期、「Magic Animate」によるワンクリックでのアニメーション・トランジション適用といった機能を備える。多言語展開を視野に入れるマーケターには、100か国語以上に対応する翻訳機能も魅力となるだろう。

 そのほか、AIナレーションの「D-ID」との連携した機能の提供も行っている。

 Canvaの最大の強みはなんと言っても、さまざまなレベルのユーザーが難なく使いこなせるユーザーフレンドリーなインターフェースといえるだろう。一方、カスタムフォントのアップロードなど、高度な機能も充実している。エンタープライズユーザー向けには、安全性やプライバシー保護機能を備えるなど、企業利用を強く意識した機能強化を進めている。 【次ページ】プロデザイナーに人気、ベクター画像生成に強みのツール
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