• 2025/07/09 掲載

生成AI利用率、日本はわずか51%止まり 世界平均と「21ポイント差」

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ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、職場におけるAI活用に関するグローバル調査レポート「AI at Work 2025: Momentum Builds, But Gaps Remain」を発表した。調査は日本を含む11の国・地域、1万人超のビジネスパーソンを対象に実施された。

日本だけが取り残されている?生成AI利用率に世界と“20ポイント超”の差

 BCGの調査によると、世界全体の生成AI日常利用率は72%。インド(92%)や中東諸国(87%)を中心にグローバルサウスで高水準だった。一方、日本は51%にとどまり、昨年から横ばい。特に一般従業員層では利用の伸び悩みが目立った。

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世界に後れを取る日本。インド、フランス、ドイツなど他国の生成AI利用率をグラフでチェック

 また、AIによる業務自動化に対し「10年以内に仕事を失うかもしれない」と回答した人は全体の41%にのぼった。生成AIの活用が進む国ほど、この不安感も強くなる傾向が示された。

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自動化による雇用への影響に対する懸念も大きい

 AIの業務活用を推進するには、次の3点が重要だとBCGは指摘する。

トレーニング:
AIの十分な研修を受けたとする回答者はわずか36%。
対面でのコーチング形式で5時間以上の研修を受けた層は、活用率が高かった。

ツールの整備:
「正式に許可されていなくてもAIを使う」とする人は全体の54%。
特にZ世代・ミレニアル世代で高く、「シャドーAI」と呼ばれる非公認利用が進んでいる。

経営支援:
経営層から「AI活用の明確な指針がある」と回答した従業員は25%にとどまった。
一方、経営陣が積極的に関与する企業では、AI利用率も高く、前向きな姿勢が強かった。

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AIの活用を促進するにはトレーニングやツール、経営リーダーからの支援が重要

 AIによるタスク自動化を担う「AIエージェント」は、回答者の4分の3以上が「将来の業務に不可欠」と回答。しかし実際に導入が進んでいる企業は世界平均でも13%にとどまり、日本ではさらに低い7%という結果だった。

 また、AIエージェントを理解している人ほど「仕事を奪われる」という脅威感が薄く、協働パートナーとして捉える傾向があった。

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