- 2025/10/14 掲載
YouTube「AI新機能」で動画マーケが激変……知らないと取り残される“最強8機能”(3/4)
【動画収益を一変させる】YouTubeの新機能(4)~(6)
動画制作の効率化に加え、YouTubeは収益化と不正対策の両面で新機能を投入した。これにより、中小企業でも動画配信から直接収益に加え、ブランドイメージの保護や偽情報の拡散防止などが可能になる。■中断なしで稼げる「サイド・バイ・サイド広告」
まず注目すべきは、配信を中断せずに収益を生む「サイド・バイ・サイド広告」の導入だ。従来の広告は動画の途中で挿入され、視聴体験を妨げる側面があった。
新しい形式では、ライブ配信の横に広告を並べて表示するため、重要なシーンを中断することなく収益化できる。製品デモや顧客向けセミナー、ビジネス利用など、途切れない配信が求められる場面で威力を発揮する。
■公開配信から会員限定へ“シームレス切り替え”
さらに、メンバーシップ機能を持つクリエイターが公開配信から会員限定配信への切り替えを中断なく行える仕組みも追加された。これにより、無料セミナーの冒頭部分を公開し、後半を有料会員向けに切り替えるといった使い方が可能となる。
B2B企業が顧客向けの限定コンテンツを提供したり、専門知識をマネタイズしたりする新たな道が開けたといえるだろう。
YouTubeの広告市場規模を見れば、この機会の大きさが分かる。Hootsuiteによると、YouTube広告は25億3000万人にリーチ可能で、2024年には360億ドルの広告収入を上げた。さらに、6500万以上のクリエイターが活動しており、ユーザーの98%がYouTubeのクリエイターを他プラットフォームより信頼していることも判明した。
■「肖像検知機能」でブランドを守る
一方、収益化の拡大に伴い、不正利用への対策も強化されている。新たに導入された「肖像検知機能(なりすまし動画の自動検知)」は、自分の顔を無断で使用した動画をAIが自動検知し、削除申請をサポートする。YouTube Partner Programのクリエイター全員に公開ベータとして提供されており、ブランドイメージの保護や偽情報の拡散防止に役立つと期待を集めている。
自社ブランドを守りながら安心して動画マーケティングに取り組める環境が整いつつある。企業による動画マーケティングの取り組みはさらに広がることが予想される。 【次ページ】音声コンテンツの“動画化”も!ポッドキャストでも新機能
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