- 2025/10/17 掲載
「評価に納得しない部下」はなぜ生まれる? “ダメ上司”が無意識にやっていること
大学在学中に学習塾を起業。社員を雇って6年間学習塾の経営をする。その後、某美容会社の事業部長として、ホワイトニングサロンの直営4店舗と加盟店20店舗の管理、開発に従事。そこでマネジメントに挫折する。悩みを抱える中、識学の書籍に出会い、入社を決意。以降はホワイトニングサロン、ネイルサロン、整体、フィットネス、飲食など、主に複数店舗ビジネスでのマネジメントや売上管理を得意とする。
「会社が評価してくれない」と嘆く部下が生まれるワケ
まず、部下が伸びる上司は、絶対に“役割”を曖昧なままにしません。よく、経営者から、「管理職が思い通りに動いてくれない」や「部下に責任感が足りない」といった声を耳にしますが、そう漏らす経営者の大半は部下に求める役割を不明確なままにしています。求めている仕事の中身が曖昧だと、部下は何に全力を注ぐべきか分かりません。最初から最後まで迷いながら走り続けることになるため、成果を出しにくくなるのです。
上司が売り上げを求めているつもりでも、部下は「クレーム対応を頑張った」や「悪天候でも営業活動を続けた」と努力そのものを評価してほしいと考えるケースがあります。そんな部下に対して、「結果が出ていないから低評価だ」と上司が突きつけようものなら、「あんなに大変な思いをしたのに会社は評価してくれない」と部下は不満を抱くでしょう。
あるいは、上司が役割を明確にしているつもりでも、部下からみれば曖昧に見えることが多々あります。それこそ、「とにかく売り上げを伸ばせ」だけでは、どれだけ頑張れば良いか分からないため、部下は常に余力を残しながら走らなければならず、成果を残せなくなるのです。
部下が全力を出せるようにするため、上司は部下1人ひとりに明確な役割を与えてください。ポイントは、「いつまでに何をすれば良いか」数字を交えて提示すること。
- 営業部なら……「3カ月で売り上げ1,000万円」
- 人事部なら……「半年以内に営業経験者を5人採用」
- バックオフィス部門なら……「ミスの発生率を3%以下にする」「タスクの期限順守率を95%以上にする」など
とにかく「定量目標」が重要です。定量的にやるべきことを示すと、そこに向かって全力を出せるようになり、結果として成長につながっていきます。 【次ページ】部下が“自由に”動けるようになるシンプルな解決策
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