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  • 2008/09/11

LTEとは?次世代携帯電話3.9G規格の最新動向【2分間Q&A(47)】

第4世代(4G)規格に向けて

次世代携帯電話の通信規格に関する動向が活発化している。100Mbps超の高速通信を実現する第4世代(4G)規格に向け、現状の3G~3.5Gから、3.9Gへシフトしようとしている。そのキーテクノロジーとしてWiMAXとともに注目を集めているのがLTE(Long Term Evolution)だ。LTEとは何か、WiMAXと何が違うのかを見ていくことにしよう。

池田冬彦

池田冬彦

AeroVision
富士総合研究所(現みずほ情報総研)のSEを経て、出版業界に転身。1993年からフリーランスライターとして独立しAeroVisionを設立。以来、IT系雑誌、単行本、Web系ニュースサイトの取材・執筆やテクニカル記事、IT技術解説記事の執筆、および、情報提供などを業務とする。主な著書に『これならできるVPNの本』(技術評論社、2007年7月)、『新米&シロウト管理者のためのネットワークQ&A』(ラトルズ、2006年5月)など多数。

携帯電話の3.9G規格とは何か?

 携帯電話の3G通信規格には、W-CDMAの高速データ規格である「HSPA(HSDPA/HSUPA)」とCDMA2000の高速データ規格「EV-DO Rev.A/B」の2つがある。日本ではNTTドコモとソフトバンクモバイル、イーモバイルがHSPAを、auがEV-DO Rev.Aを採用しており、既にサービスを提供中だ。これらの規格は俗に「3.5G」と呼ばれている。

 HSPAは最大下り14.4Mbps、EV-DO Rev.Bでは最大73.5Mbpsの帯域を理論上は確保できる。しかし、現状では、HSPAの場合下り最大7.2Mbps、EV-DO Rev.Aの場合は下り3.1Mbps(共に理論値)に留まり、実際の帯域は環境や端末の種類によって異なるが、HSPAで平均1~2Mbps程度、EV-DO Rev.Aで500Kbps~1Mbps程度と、ADSLやFTTHなどのブロードバンドとの速度差はまだまだ大きい。

 この携帯電話のデータ通信速度を劇的に向上させるには、現状の3.5G規格の上位規格であり、最大1Gbpsもの広帯域通信を可能とする「4G(第4世代移動通信システム:IMT-Advanced)」の標準化を待たねばならない。当初、4Gは2010年頃の実用化を目標としていたが、現状では、2007年末頃から本格的な標準化活動が行われており、2011年頃を目処に基本的な仕様案を固める、といった動きになっている。

 この4Gの本格的な普及を前に、既存の3.5Gの技術をベースにさらなる高速化を図る「3.9G」が本格的に動きだそうとしている。この規格には、ワイヤレスブロードバンド規格として2005年に標準化されたWiMAX(モバイルWiMAX:IEEE802.16e)のほか、LTE(Long Term Evolution)、UMB(Ultra Mobile Broadband)の3種類がある。

 WiMAXは、Wi-Fiと同じIEEE(電気電子技術者協会)で標準化が進められたもので、その意味で無線LANの次世代規格と捉えることができる。一方、LTEはHSPA(HSDPA/HSUPA)の、UMBはEV-DOの後継規格(EV-DO Rev.C)と位置づけられ、標準化の舞台はIEEEではなく、携帯電話の規格策定の舞台、ITU(国際電気通信連合)で行われている。

図1 既存の3.5Gと3.9Gの規格
世代規格周波数帯域多重方式多重アクセス方式MIMO技術最大速度(下り)最大速度(上り)
3.5GEV-DO Rev.A1.25MHzFDDTDMA/CDMAなし3.2Mbps1.8Mbps
3.5GHSPA(HSDPA/HSUPA)5MHzFDD/TDDTDMA/CDMAなし14Mbps5.7Mbps
3.9GUMB1.25/5/10/20MHzFDDOFDMA/CDMAあり288Mbps75Mbps
3.9GLTE 1.25/5/10/20MHzFDD/TDDOFDMA/SC-FDMAあり326.4Mbps86,4Mbps
3.9GWiMAX5/10MHzTDDOFDMAあり75Mbps75Mbps
※最大速度はあくまで理論上の最大値であり、実際に提供されるサービスでは表上のものよりも低くなる

【次ページ】3.9Gの高速化技術とは?

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