- 2025/12/25 掲載
【Salesforce新機能】Agentforce360のスゴい実力、めんどい定型作業を激減させる方法(3/3)
連載:イチからわかるSalesforce最強活用術
自動化ツール作成は「秒で完了」の時代に
■Flowの革命:Agentforce VibesとFlow Builderの強化Salesforceの自動化の核である「Flow Builder」も、Agentforceによって根本的に進化しました。Flow Builderは、Salesforceにおける業務プロセスの自動化ツールです。ドラッグ&ドロップ操作で、条件分岐や通知、レコードの更新などの処理を視覚的に設計できます。
具体的な進化としては、以下のプロセスが可能になりました。
- 自然言語によるFlow生成(Agentforce Vibes):Salesforce管理者は、レコードトリガーまたはスケジュールされた自動化を平易な言葉で記述するだけで、AgentforceがFlowの骨格を自動生成します。
- Flowのネイティブ承認機能:従来、複雑だった承認プロセスがFlow Builder内にネイティブに組み込まれました。
- Flowの監査と展開の簡素化:既存のFlowに対してFlowの内容を解説する機能が追加され、複雑な自動化の監査や引き継ぎが簡素化されます。
このように自然言語でFlowが生成できるようになる一方で、AIが生成した自動化の内容が組織の業務ルールや運用方針に適合しているかどうかを確認する必要があります。AIはあくまで提案を行う存在であり、生成されたFlowが業務に適した内容かどうかを判断するには、人間のレビューが不可欠です。
これに対してSalesforce管理者には、「Human-in-the-Loop(AIが提案した内容に対して人間が介入し、最終的な判断や修正を行うプロセス)」を通じて、Flowの内容をレビューし、パフォーマンスとアーキテクチャー全体を評価するより高度なレビュー能力が求められます。
安心の公開前「チェック機能」とは
■Agentforce Builder:エージェントの構築とテストのプラットフォームAgentforce Builder(2025年11月ベータ予定)は、管理者が自社の業務に合わせたエージェントを定義し、テストするためのワークスペースを提供します。シミュレーターを使用してエージェントのアクションを検証でき、エンドユーザーに公開する前に必ず人間のレビューを挟む「Human-in-the-Loop」プロセスを設定できます。
これは、Salesforce管理者が組織のデジタル労働力を構築・管理するプラットフォームの「製品管理者」としての役割を担うことの技術的裏付けとなります。
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