- 2025/12/22 掲載
動画像生成AI「AKOOL(アクール)」とは?19の神機能、急成長企業「格付け1位」の正体(3/3)
【API利用】自社システムと連携
AKOOLはブラウザからの操作だけでなく、APIも提供している。これにより自社サービスや業務システムへの組み込み、コンテンツ生成を自動化・高速化できる。たとえば、ECサイトの商品ページを自動で動画化したり、顧客ごとに訴求内容を変えた個別最適化動画を大量生成するといった使い方も可能である。また、人事システムで研修動画を自動作成したり、FAQチャットボットと連携してアバターが回答を読み上げる仕組みなど、業務オペレーションとの統合が進むことで、クリエイティブ制作の内製化・自動化をさらに推し進められる。
企業規模が大きいほど、クリエイティブ制作の作業量と外部委託費用は増える傾向にある。AKOOL APIを活用することで、制作フローの多くを自動化し、運用コストの削減やPDCAの高速化に寄与する。
- ブラウザ利用だけでなく、APIも提供
- ECサイトやアプリ、システムなどに直接組み込み可能
- 内製化と制作フローの効率化によって運用コスト削減
【注意点】利用する前に要確認
AKOOLは米国のAkool(アクール)社が提供しているが、操作画面に加えて、指示を出すプロンプトやアバターの音声なども日本語に対応している。基本的な使い方であれば、困ることはないだろう。とはいえ、動画や画像の生成が誰でも容易にできるメリットはあるものの、どのような意図を伝えるかは人間が考えなければいけない。そのためプレゼンにおける台本や広告で伝えたい要点などを適切に決めておかないと、他人の感情を動かすことはできない。たとえば広告で出している商品の強みや、プレゼンのために実行してほしいことなどは、相手に合わせて人間が考える必要が出てくる。
従来は画像や動画などのクリエイティブを外部に依頼することが前提であったが、AKOOLによって内製化することを検討できる。しかし、質問に対する回答や翻訳で間違えることも想定され、成果物の精度についても注意が必要である。
そこで回答を間違えた場合の対応や、利用者に対して間違えることがあるという注意喚起も必要になってくる。また、画像や動画を自由に生成できる反面、既存の人物やキャラクターに酷似しているなどの権利侵害が発生する場合もある。予期せぬ問題に発展しないように、社内外での確認が必要である点に留意してほしい。
商用利用においては、有料会員の登録が必要になる。無料会員では成果物に透かしが入るので、注意してほしい。
- 伝えるべき内容の設計は人間が考えなければならない
- 生成物の精度には注意が必要
- 権利侵害(人物・キャラクターへの類似)に注意
- 商用利用や透かし除去には有料プランが必要
【まとめ】クリエイティブ業務を内製化
これまで画像、動画、音声などを扱うには、専門知識や専用ツールが必要であり、誰でも気軽に扱えるものではなかった。スマホやアプリの普及で簡単な撮影や加工はできるようになったものの、個人向けの趣味であり、ビジネスパーソンが業務で利用するには限界があった。しかしAKOOLの登場によって、画像、動画、音声といったクリエイティブな用途においても、これまで難しかった加工や編集を手軽に行えるようになった。画面にしたがって日本語で指示を出せば、動画が生成されて、画像が動き出し、指定した音声を話してくれる。もちろん経験を積んだプロには及ばないものの、手軽に利用できるので試行錯誤が求められる場面などで大いに役立つだろう。
これまで外部に委託したり、手間や時間がかかっていたクリエイティブな業務において、自分たちでできることが増えている。このような生成AIツールは今後ますます便利になり、できることも増えていく。そこで今のうちに慣れておき、経験を積んでおくことで将来的に備えると良いだろう。
- これまで外注が前提だった動画制作の内製化を後押し
- 「動画活用の敷居」を一気に下げる
- 手軽だからこそ、早期導入で経験値の蓄積が重要
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