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  • 2026/03/25 掲載

生成AIでヤバい…次はどう稼ぐ?SaaS・SIer・コンサルの「新ビジネスモデル」超解説

連載:デジタル産業構造論

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生成AIの登場によって、BtoBビジネスの前提が大きく変わり始めている。これまで成長モデルとされてきたSaaSも、SIerも、コンサルも、従来のままでは稼ぎ続けることが難しくなりつつあるのだ。これまで顧客に提供してきたソフトウェアやツールは、AIの進化により急速にコモディティ化しており、開発・実装のハードルも下がってきている。そうした中で、これからSaaS・SIer・コンサルはどこで収益を生み出せばいいのか。生成AI時代に生まれつつあるBtoB企業の「新しいビジネスモデル」を探る。
執筆:d-strategy,inc 代表取締役 、東京国際大学 特任准教授 小宮 昌人

d-strategy,inc 代表取締役 、東京国際大学 特任准教授 小宮 昌人

株式会社d-strategy,inc 代表取締役CEO、東京国際大学 データサイエンス研究所 特任准教授

 日立製作所、デロイトトーマツコンサルティング、野村総合研究所、産業革新投資機構 JIC-ベンチャーグロースインベストメンツを経て現職。2024年4月より東京国際大学データサイエンス研究所の特任准教授としてサプライチェーン×データサイエンスの教育・研究に従事。加えて、株式会社d-strategy,inc代表取締役CEOとして下記の企業支援を実施(https://dstrategyinc.com/)。

(1)企業のDX・ソリューション戦略・新規事業支援
(2)スタートアップの経営・事業戦略・事業開発支援
(3)大企業・CVCのオープンイノベーション・スタートアップ連携支援
(4)コンサルティングファーム・ソリューション会社向け後方支援

 専門は生成AIを用いた経営変革(Generative DX戦略)、デジタル技術を活用したビジネスモデル変革(プラットフォーム・リカーリング・ソリューションビジネスなど)、デザイン思考を用いた事業創出(社会課題起点)、インダストリー4.0・製造業IoT/DX、産業DX(建設・物流・農業など)、次世代モビリティ(空飛ぶクルマ、自動運転など)、スマートシティ・スーパーシティ、サステナビリティ(インダストリー5.0)、データ共有ネットワーク(IDSA、GAIA-X、Catena-Xなど)、ロボティクス・ロボットSIer、デジタルツイン・産業メタバース、エコシステムマネジメント、イノベーション創出・スタートアップ連携、ルール形成・標準化、デジタル地方事業創生など。

 近著に『メタ産業革命~メタバース×デジタルツインでビジネスが変わる~』(日経BP)、『製造業プラットフォーム戦略』(日経BP)、『日本型プラットフォームビジネス』(日本経済新聞出版社/共著)。経済産業省『サプライチェーン強靭化・高度化を通じた、我が国とASEAN一体となった成長の実現研究会』委員(2022)、経済産業省『デジタル時代のグローバルサプライチェーン高度化研究会/グローバルサプライチェーンデータ共有・連携WG』委員(2022)、Webメディア ビジネス+ITでの連載『デジタル産業構造論』(月1回)、日経産業新聞連載『戦略フォーサイト ものづくりDX』(2022年2月-3月)など。

【問い合わせ:masahito.komiya@dstrategyinc.com】

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生成AI時代に苦戦するSaaS・SIer・コンサル企業は、これからどう稼げばよいのか?
(出典:筆者作成)

SaaSもSIerもコンサルも……かなり厳しい理由

 生成AIやAIエージェントの普及によって、これまでのBtoBビジネスの前提は通用しなくなりつつある。その一方で、逆説的に重要性が増しているのが、「人」や「オペレーション」といったフィジカルな要素である。これらが、より「売り物」となっていく転換期を迎えているのだ。

 従来、コンサルやSIer、SaaS企業にとって主な提供価値であったハードウェア、ソフトウェア、SaaSといったツールは、標準化やコモディティ化が進んでいる。そのため、単体の製品だけで他社サービスと差別化することは難しくなりつつある。

 仮に、自社が蓄積してきたノウハウをRAGで参照させたAIソリューションを開発し、それをSaaSとして提供したとしても、最終的には価格が低くなければ導入されにくい。つまり、LLMなどを組み込み商材の機能を強化したとしても、収益を大きく伸ばせる構造にはなりにくいのだ。

 一方で、コンサルティングやエンジニアリング、SIerといったサービス型のビジネスにも課題がある。これらは顧客ごとの単価を高く取れる一方で、提供者にとってカスタマイズに工数がかかる「手離れが悪い」サービスでもある。さらに、契約は顧客の収益状況や予算に左右されやすく、状況によっては打ち切られるリスクも抱えている。

 このように、プロダクト型のビジネスも、サービス型のビジネスも、それぞれ単体では厳しさが増している。それでは、どのように他社と差別化し、選ばれるビジネスモデルを構築すればよいのだろうか。

何をどう売る?BtoBビジネスの新しい稼ぎ方

 AIエージェント時代において、BtoB企業が安定した収益源を確保するためには、こうしたコモディティ化しやすい技術や商材単体ではなく、顧客の機能やオペレーションを支える価値提供(オペレーション伴走型)へとシフトすることが求められている。

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【画像付き記事全文はこちら】
BtoBビジネスの提供価値において「オペレーション」の重要性が高まる理由
(出典:筆者作成)

 従来もオペレーション売りや、顧客の中に入り込む売り方は重要であると言われていたが、その前提となる状況が大きく変化してきているのだ。

 変化の1つとして、あらゆる産業で顧客の人手不足により顧客のみでオペレーションを維持することが困難になってきていることが挙げられる。2つ目が、生成AI・AIエージェントなど技術の進化が激しくなる中で、それらの活用・取り込みがユーザー企業のみでは困難になってきていることが挙げられる。

 そうした背景から、ユーザー企業のオペレーションを伴走しながら支える存在となることが提供価値になっていくと考えられる。

新しい稼ぎ方の具体例、提供サービスの種類は?

 こうした課題を解決し、生成AI時代のBtoBビジネスにおいて安定した収益源を確保するためには、オペレーション支援を軸とした事業モデルの構築が重要になる。これは、従来のBPOやEMS、常駐支援の進化形とも言えるモデルである。このビジネスモデルの核となるのは、顧客のオペレーションに深くコミットすることだ。そうした、進化したオペレーション支援企業が提供できるサービスとしては、たとえば下記などが考えられる。

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