新規会員登録再開のお知らせ

新規会員登録を9月14日9:30より再開いたしました。ログアウト状態になっている方はお手数ですが再度ログインをお願いいたします。

  • 会員限定
  • 2026/03/27 06:10 掲載

【SaaS・SIer vs AI戦争解説】なぜ、これから国内系SIerの「大逆襲」がはじまるのか?

連載:デジタル産業構造論

5
会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
長らくエンタープライズITの世界では、SaaSとSIerが異なる役割を担いながら棲み分けてきた。しかし、生成AIの登場によって、この前提となる構造そのものが揺らぎ始めている。メガプレイヤーの手が届かないニッチ領域を攻めることで成長してきたSaaSは、AIによるコード生成やツール構築の進化、さらにはメガプレイヤー自身によるカスタマイズの高速化によって、その提供価値の再定義を迫られている。一方で、個別カスタマイズを強みとしてきたSIerもまた、AIの普及によってその価値が相対化されつつある。しかし同時に、AI時代だからこそSaaSとSIerの双方に「逆転の戦略」が生まれつつある。本稿では、構造変化の本質と、これからの勝ち筋を読み解く。
執筆:法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人

法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人

法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 / d-strategy,inc / Third Ecosystem,inc / Inclusive AI,inc 代表取締役CEO

 野村総合研究所、産業革新投資機構JIC-VGIなどを経て現職。法政大学 デザイン工学部 システムデザイン学科 准教授として、産業価値デザイン研究室にて生成AI・AIエージェントや、フィジカルAI・AIロボット、データスペースなどデジタル技術・先端技術をビジネスや社会の価値へ転換するための手法論の教育・研究を実施。

 戦略・DX支援企業のd-strategy,inc(企業のAI変革、DX戦略、デジタルソリューション戦略)を創業し代表取締役として、フィジカルAI、AIエージェントをはじめとするデジタル化・自動化・技術変化の中での企業やスタートアップのDX/ソリューション・イノベーション戦略を支援。

 また、グローバルでのスタートアップエコシステム連携プラットフォームのThird Ecosystem,incの代表取締役CEOとして海外・国内のスタートアップエコシステム(VC/CVC/企業/大学/政府機関/スタートアップ)の連携・活性化、スタートアップ企業やエコシステム企業の海外展開支援や、海外スタートアップの日本展開に取り組む。

 Inclusive AI,incにおいて盲ろう者(目が見えない・見えづらく、耳が聞こえない・聞こえづらい)、視覚障害者、高齢者等向けのAIエージェントなどのAIサービス開発を実施。「制約のある方を含めすべての方が前向きに活き活きと暮らし、学び、挑戦できる世の中」をAIエージェントやフィジカルAIを通じて実現していくことを目指す。

 最新刊として『フィジカルAI進化論~自律するロボットとともに作る産業の未来~』(SBクリエイティブ)を26年10月1日に出版予定。

 その他、近著に『生成DX~生成AIが生んだ新たなビジネスモデル~』(SBクリエイティブ)、『メタ産業革命~メタバース×デジタルツインでビジネスが変わる~』(日経BP)、 『製造業プラットフォーム戦略』(日経BP)、『日本型プラットフォームビジネス』(日本経済新聞出版社)があり、ビジネス+IT連載『デジタル産業構造論』、MONOist等にてWebメディア連載。

 youtubeチャンネル『フィジカルAI時代の産業論 (d-strategy / Third Ecosystem 小宮昌人)』 @dstrategyinc にて生成AIをはじめ産業のデジタル化を解説

【SaaS・SIer vs AI戦争解説】なぜ、これから国内系SIerの「大逆襲」がはじまるのか?の画像
生成AI時代に激化する…SaaS企業とSIer企業の争いはどうなる?
(画像:Gemini/Nano Banana)

SaaSを追い込む……?AI時代の「新しい戦い方」

 2024年末にマイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏が「従来型のビジネスアプリケーション、特に多くの古典的なSaaSアプリケーションはAIとクラウドの急速な進化によって、崩壊または大幅停止を余儀なくされる」と発言した。これを契機に、「AIによってSaaSが終焉する(SaaS is Dead)」といった議論が巻き起こった。果たして、こうしたことが本当に起きるのだろうか。

 仮に、旧来のSaaSの価値を「メガITプレイヤーが手を出していない、もしくは、潜在的で表には出てこなかった業界課題や、ニッチな課題に焦点を置き、それを解決するソリューションを適切な価格とスピードで提供すること」だとすると、それらのニッチ領域における価値創出に留まってしまうと、今後、AIを活用するメガITプレイヤーや、Claude Skillsなど個別の自社業務をAI適用できるツールなどに駆逐されてしまう可能性もあるだろう。

 これまでメガITプレイヤーは、業界共通のニーズに対応するような、いわゆる手離れのよい「スケールしやすい市場」を主に担ってきた。そのため、ニッチ課題に対する解決策の提案などにはそれほど手を出してこなかった。

画像
【図版付き記事はこちら】
生成AI登場でどう変化した?これから狙うべき「市場」とは?
(出典:筆者作成)

 しかし、AIによってコーディングや実装が高速化・柔軟化することで、個別のニッチ領域にも参入しやすくなり、競争は激化していくことが予想される。また、Claude Skillsのように個別のニッチ業務をAI適用できるツールを使いこなすユーザー企業が増えてくることが想定される。そのとき、SaaS企業はどうすれば良いのか。
編集部おすすめ動画

これからどうする? SaaSの「生き残り策」

 一方で、ナデラ氏の発言の本来の意図でもある「旧来のSaaSからの変革」を迅速に進めることができれば、SaaS企業にも十分な勝ち筋は残されている。単に従来の延長線上でサービスを提供するのではなく、AI時代に適した形へとビジネスモデルを進化させることができるかが重要なポイントとなる。

この続きは
会員限定(完全無料)です

ここから先は「ビジネス+IT」会員に登録された方のみ、ご覧いただけます。

今すぐビジネス+IT会員に
ご登録ください。

すべて無料!今日から使える、
仕事に役立つ情報満載!

  • ここでしか見られない

    2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!

  • 完全無料

    登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!

  • トレンドを聞いて学ぶ

    年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!

  • 興味関心のみ厳選

    トピック(タグ)をフォローして自動収集!

【次ページ】これから国内系SIerの「大逆襲」がはじまる理由
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます

AI・生成AIの関連コンテンツ

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報が
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

「」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報が
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像