- 2026/03/18 掲載
Google、セキュリティ企業「Wiz」の買収完了、過去最大の320億ドル
AIクラウドのセキュリティ分野を強化
2020年に設立されたWizは、ニューヨークを拠点とするクラウドセキュリティ企業である。グラフ理論を応用したアプローチにより、複雑化するクラウド環境やコード内に潜む脆弱性を単一のコンテキストで可視化し、重大なリスクを迅速に特定するプラットフォームを提供している。短期間で急成長を遂げ、現在ではFortune 100企業の半数以上を顧客として抱えている。
買収完了に伴い、WizのチームはGoogle Cloudに合流する。Wizのブランド名および独立した製品ラインは維持され、これまで通りAmazon Web ServicesやMicrosoft Azure、Oracle Cloudといった競合他社のクラウド環境を含むマルチクラウド対応を継続する。企業が複数のクラウドインフラを併用するケースが一般化する中で、特定のクラウドに依存しない包括的なセキュリティ体制の提供を強みとする。
Google Cloudのトーマス・クリアンCEOは、Wizの統合によって顧客のハイブリッド環境を保護する包括的なプラットフォームを提供し、マルチクラウドの採用を加速させると表明している。生成AIの普及によって開発サイクルが短期化する中、セキュリティの確保が開発速度の妨げにならない仕組みが求められている。Googleの保有する脅威インテリジェンスやAIリソースと、Wizのクラウド環境における文脈理解を組み合わせることで、サイバー攻撃を未然に防ぐ体制を強化する。
Googleはクラウド事業で黒字化を達成しているものの、市場シェアではAmazonとMicrosoftを追う立場にある。高度なセキュリティ要件を求める企業や政府機関に対し、Wizの技術を組み込んだ強固なクラウド基盤を提供することで、競争の激しいクラウドコンピューティング市場での影響力拡大を図る。
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