• 2026/03/18 掲載

Google、セキュリティ企業「Wiz」の買収完了、過去最大の320億ドル

AIクラウドのセキュリティ分野を強化

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米Googleは2026年3月11日、クラウドセキュリティ企業である米Wizの買収完了を発表した。買収総額は320億ドルで、親会社のAlphabetにとって過去最大の案件となる。Wizの技術を取り入れ、マルチクラウド環境におけるセキュリティ基盤の強化とAI時代の脅威対策を推進する。
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(画像:Wiz)
 Googleは2025年3月にWizと320億ドルでの買収合意を発表し、米国などの規制当局による約1年間の審査プロセスを経て、2026年3月11日に手続きを正式に完了した。Googleは2024年夏にも230億ドルでの買収を提案していたが、当時はWiz側が合意を見送り、単独での新規株式公開を目指す姿勢を示していた。買収額を大幅に引き上げて実現した今回の取引は、2012年のMotorola Mobility買収額である125億ドルを大きく上回り、GoogleおよびAlphabetの歴史において過去最大の規模となる。

 
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【図版入り記事はこちら】グーグル、AIクラウドセキュリティ企業「Wiz」買収(画像:ビジネス+IT)

 2020年に設立されたWizは、ニューヨークを拠点とするクラウドセキュリティ企業である。グラフ理論を応用したアプローチにより、複雑化するクラウド環境やコード内に潜む脆弱性を単一のコンテキストで可視化し、重大なリスクを迅速に特定するプラットフォームを提供している。短期間で急成長を遂げ、現在ではFortune 100企業の半数以上を顧客として抱えている。

 買収完了に伴い、WizのチームはGoogle Cloudに合流する。Wizのブランド名および独立した製品ラインは維持され、これまで通りAmazon Web ServicesやMicrosoft Azure、Oracle Cloudといった競合他社のクラウド環境を含むマルチクラウド対応を継続する。企業が複数のクラウドインフラを併用するケースが一般化する中で、特定のクラウドに依存しない包括的なセキュリティ体制の提供を強みとする。

 Google Cloudのトーマス・クリアンCEOは、Wizの統合によって顧客のハイブリッド環境を保護する包括的なプラットフォームを提供し、マルチクラウドの採用を加速させると表明している。生成AIの普及によって開発サイクルが短期化する中、セキュリティの確保が開発速度の妨げにならない仕組みが求められている。Googleの保有する脅威インテリジェンスやAIリソースと、Wizのクラウド環境における文脈理解を組み合わせることで、サイバー攻撃を未然に防ぐ体制を強化する。

 Googleはクラウド事業で黒字化を達成しているものの、市場シェアではAmazonとMicrosoftを追う立場にある。高度なセキュリティ要件を求める企業や政府機関に対し、Wizの技術を組み込んだ強固なクラウド基盤を提供することで、競争の激しいクラウドコンピューティング市場での影響力拡大を図る。

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