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  • 2026/04/28 掲載

東京科学大とFRONTEO、AI創薬の研究拠点を開設、がん治療薬など研究に

独自のAIによるデータ解析と、高度な実験技術を組み合わせる

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株式会社FRONTEOと東京科学大学は2026年4月27日、人工知能(AI)を活用した創薬研究を推進するため、産学連携の共同研究拠点を開設する調印式を実施した。FRONTEO独自のAIによるデータ解析と、東京科学大学が持つ高度な実験技術を組み合わせる。IT技術を用いた仮説生成と生物学的実験による検証を相互に循環させ、新薬候補となる標的分子を効率的に発見する体制を構築する。
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(画像:ビジネス+IT)
 FRONTEOと東京科学大学による産学連携研究拠点が開設された。両者は2022年から疾病の構造解析や創薬ターゲットの探索について共同研究を継続してきた。これまでの成果を基盤とし、基礎研究から社会実装までの連携をさらに深化させるため、新たな拠点の設立に至った。

 新拠点では、AIによるデータ解析などの「ドライ研究」と、細胞や動物を用いる「ウェット研究」を融合させる。従来の新薬開発においては、情報技術を活用した工程と、実際の生物学的検証を行う工程の間に分断が生じやすく、研究開発の速度や成功確率を低下させる要因となっていた。この課題を解消するため、両者の専門領域を組み合わせた「仮説検証ループ」を構築する。

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【図版付き記事はこちら】東京科学大学とFRONTEOがAI創薬の産学連携研究拠点を開設(図版:ビジネス+IT)

 具体的には、FRONTEOが自社開発した特化型AI「KIBIT(キビット)」を活用した創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory」を導入する。AIが論文などの膨大なデータを解析し、病気の原因となる標的分子の候補を抽出して作用メカニズムの仮説を立てる。その仮説に基づき、東京科学大学が細胞や生体を用いた実験検証を迅速に実施する。実験から得られた結果は再びFRONTEOのAIに還元し、解析の精度を向上させる。この循環を繰り返すことで、効率的な医薬品開発を実現する。

 研究の対象は、有効な治療法が確立されていないアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患領域を中心とする。多様化かつ複雑化する疾患に対し、従来の手法では発見が困難だった新規性の高い標的分子やメカニズムの特定を図る。これまで取り組んできたすい臓がんなどのがん治療薬の開発をはじめ、複数の疾患への応用を視野に入れる。

 本拠点で発見した有望な創薬シーズ(新薬の候補となる物質や知見)に関しては、他社への技術導出を含めた事業展開を検討する。共同研究の過程で生じた発明や知的財産権については、FRONTEOが東京科学大学と協議を行い、その一部または全部の取得を進める。日本の創薬力強化という目標を掲げ、先端技術の社会実装を急ぐ。

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