• 2026/06/09 掲載

【時価総額1兆ドル規模】OpenAIが米SECへ非公開でIPO申請

米証券取引委員会にIPOに向けた非公開の上場申請書類提出

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米OpenAIは2026年6月8日、米証券取引委員会(SEC)に対して新規株式公開(IPO)に向けた非公開の上場申請書類(S-1草案)を提出したと発表した。主幹事にはゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが起用されており、AIインフラの構築に向けた大規模な資金調達を目指す。
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(Photo/Shutterstock.com)
 OpenAIによる非公開でのS-1書類提出は、同社公式ブログを通じて公表された 。通常、非公開申請の事実は公表されないが、同社は外部への情報漏洩を予期し、事前の公表に踏み切ったと説明している 。上場の具体的な時期は未定であるものの、同社は市場環境が整った際に迅速に株式公開へ移行できる体制の構築を進めている 。主幹事証券会社としては、ゴールドマン・サックスおよびモルガン・スタンレーが指名されている。

 同社はこれまでのプライベート資金調達ラウンドにおいて1,220億ドルを調達しており、直近の企業価値は8,520億ドルと評価されている。2030年までにAIインフラへ約6,000億ドルを投資する計画を掲げており、今回のIPO準備は膨大な計算資源の確保や次世代AIモデル開発に必要な資金調達戦略の一環として位置づけられている。

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【図版付き記事はこちら】OpenAIがSECに非公開でIPO申請(図版:ビジネス+IT)

 同社がIPOに向けた具体的な動きを見せた背景には、組織体制の変更と法的課題の解決がある 。2025年10月には主要事業を「パブリック・ベネフィット・コーポレーション(PBC)」へ移行させる資本再編を完了し、投資家への利益配分上限を撤廃した 。さらに、初期の共同創業者であるイーロン・マスク氏との間で係争中であった訴訟についても、2026年5月に同氏の訴えが退けられる形で決着し、株式公開に向けた不確実性が取り除かれた。

 一方で、生成AI市場における資本獲得競争は激化している 。OpenAIの主要な競合企業であるAnthropicも、2026年6月1日に非公開でS-1申請を行ったことを公表した 。両社が同時期に上場に向けた手続きを進めていることは、世界の公開市場における限られた機関投資家の資金を争奪する結果を招く要因となる 。OpenAIが上場を果たし、実際の売上高や利益率などの財務情報が公開されることは、これまでプライベート市場で形成されてきたAI企業に対する高い評価額の妥当性を測る初の試みとなる 。

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