• 2026/06/29 掲載

中国スパコン、米国抜き世界首位へ──GPUなしで達成

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
2026年6月にドイツで発表されたスーパーコンピューターの世界計算速度ランキング「TOP500」で、中国の完全国産システム「LineShine」が米国を抜き首位を獲得した。米国の対中半導体輸出規制が強化される中、人工知能(AI)開発で主流のGPUをあえて使用せず、独自設計の汎用CPUのみで世界最高の計算速度を実現している。
photo
(画像:本文をもとに生成AIで作成)
 中国広東省深セン市のスーパーコンピューティング拠点、国家超級計算深セン中心に設置された「霊晟(れいせい・LineShine)は、毎秒219.8京回(2.198エクサフロップス)の実測計算性能を記録し、これまで首位だった米ローレンス・リバモア国立研究所の「El Capitan」の性能(毎秒180.9京回)を上回った。中国のシステムが同ランキングでトップに立つのは2017年の「神威・太湖之光」以来となる。

画像
【図版付き記事はこちら】
独自設計の汎用CPUのみで世界最高の計算速度を実現した
(画像:本文をもとに生成AIで作成)

 LineShineの技術的核心は、AI開発で現在主流となっている画像処理半導体(GPU)を一切採用せず、汎用的な中央演算処理装置(CPU)のみでシステムを構築した点にある。LineShineは、通信機器大手ファーウェイが設計したとみられるArmv9アーキテクチャーの独自CPU「LX2」を4万基以上搭載している。

 これを独自の高速ネットワーク技術や大容量メモリと統合することで、GPUなしでの超高速計算を可能にした。近年、米国政府は中国の技術力向上を警戒し、最先端の半導体の中国輸出を厳しく制限してきた。中国はこの輸出管理に対抗する形で技術開発を進め、米国の半導体に依存しない完全国産のエコシステムを完成させた。

 ただし、性能面での課題も指摘されている。LineShineは従来の科学技術計算では極めて高い精度と速度を発揮する。しかし、AIの学習に不可欠なデータ処理においては、専用のGPUを搭載したシステムに比べて電力効率や処理能力が劣ることが確認されているという。

Googleで見つけやすく

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像