- 2026/08/17 17:00 掲載
米Anthropic、2028年までに売上高2000億ドルへ目標引き上げ、IPOに向け
IPO最大2兆ドルの企業価値を算出するための基準指標
直近の財務状況を示す2026年第2四半期の暫定決算では、売上高が115億ドルを突破した。前年同期の7億8700万ドルから14倍以上に急増している。非GAAP指標である調整後営業損益でも黒字を計上した。第2四半期の売上高を年換算すると約460億ドルに達し、5月に同社が開示したランレートの水準を裏付ける結果となっている。提供する開発用ツール「Claude Code」単体でも、年換算で25億ドルの収益を生み出している。
同社は新規株式公開(IPO)の準備を進めている。ウォール街の金融機関や投資家は、企業価値を算定する基準として、この2028年の売上高予測を用いた対売上高倍率を採用している。これは利益構造が完全に成熟していない高成長段階のソフトウェア企業を評価するための手法だ。市場では、過去最大規模となる2兆ドルのバリュエーションに向けた協議が動いている。
現在、Anthropicは単なるAIモデルの開発から、企業の基幹ワークフローを代替する「エージェント労働」モデルへの構造転換を図っている。対話型AI「Claude」の法人向けサービスやAPI提供を軸に、Amazon Web Services(AWS)やGoogle・Cloudといったクラウドプラットフォーム経由での展開を強化している。一方で、競合他社との競争激化やAIインフラ構築に伴うコスト負担も存在する。上場に向けた事業目標の達成進捗が、今後の市場評価を決定づける焦点となる。なお、Anthropicは一連の財務予測に関する公式なコメントを出していない。
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