- 2026/08/17 11:35 掲載
「AI婚」認めず…AIとの恋愛サービスに規制の波、米州議会で議論拡大
こうした議論と並行して、AIとの関係を「結婚」と表現する利用者も実際に登場している。2025年10月には岡山県で32歳の女性がChatGPTを使って作ったAI人格「クラウス」と結婚式を挙げた。米ロイターは、これを法的婚姻ではなく「儀式としての結婚式」と位置付けている。
一方、テネシー州ではすでにAIの法的地位を巡る法律が成立している。SB837/HB849についてテネシー州議会は、4月23日に知事が署名し、州法第781号として成立したとしている。法律は州法上の「person」にAI、コンピューターアルゴリズム、ソフトウェア、コンピューターハードウェア、機械を含めないと明確化した。ただし、AIとの婚姻を直接禁止する法律ではない点には注意が必要だ。
オハイオ州でも、AIを「非感覚的」と宣言し、法的人格の付与を禁止するHB469が提出されている。オハイオ州議会によると、法案は2025年9月23日に提出され、州下院科学・イノベーション・技術委員会に付託されたままだ。法案は法的人格やAIをめぐる責任の扱いに加え、AIが婚姻またはドメスティックな地位を持つことも明示的に認めない内容となっている。
さらに踏み込んだ案がニュージャージー州で審議されている。A2710「真正な人間関係法案」は、AIが人間との親密、恋愛、性的な関係を模擬・促進するサービスを原則として規制する法案だ。ニュージャージー州議会によると、1月13日に提出され、州下院科学・イノベーション・技術委員会に付託された。違反した事業者には1件につき最大25,000ドル(約398万円)の民事制裁金を科す規定も盛り込まれている。現時点では成立していない。
整理すると、各州の動きをすべて「AI婚の禁止」と呼ぶのは正確ではない。婚姻や配偶者・ドメスティックな地位を明示的に否定する規定は、今回確認した中ではミズーリ州とオハイオ州の未成立法案に盛り込まれている。 テネシー州ではAIを州法上の一般的な「人格」の定義から除外する法律が成立した一方、婚姻そのものを直接規定してはいない。ニュージャージー州では、AIによる恋愛関係の模擬サービスそのものを規制しようとしている。
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