- 2026/08/24 11:35 掲載
グーグル・ディープマインド出身者のAI企業、論文再現でClaudeやGPT-5.5上回ると発表
論文によると、Faradayは学習分布内の機械学習課題の73%、学習時に含まれなかった「科学研究へのAI活用」課題の60%で、アンソロピックのClaude Opus 4.8とオープンAIのGPT-5.5の双方を上回った。ここで73%、60%は「正答率」ではなく、2つの比較対象より高い評価を得た課題の割合を示す。テスト分割の平均スコアでも、Claude比6%、Codex比8%高かったという。
Faradayの本体は、アリババ系のAIモデル「Qwen3.6-27B」を追加学習した27Bパラメータのモデルだ。ただし、Faradayだけですべての作業をこなすわけではない。Faradayが「どの実験を行うか」「結果をどう解釈するか」といった研究上の判断を担い、実際のコード作成ではオープンAIのGPT-5.5を使うCodexを外部ツールとして呼び出す仕組みになっているという。
いわばFaradayが「研究者」、Codexが「プログラマー」として分業する構成だ。比較対象となったClaude Opus 4.8とGPT-5.5は、それぞれClaude CodeとCodex上で実行された。このため今回の結果は、小型の27Bモデル単体が大型モデルを上回ったという意味ではなく、Faradayが大型のコーディングAIを指揮する仕組みによって、論文再現の成績を高めたと見るべきだろう。
評価には、課題ごとに自動生成したルーブリックを使うLLM判定器を採用した。研究チームは20人の参加者から117件の人手ランキングを集め、判定結果との整合性も検証した。一方、Replicaと主要な評価手法はいずれもインヘレントの研究チームが設計したもので、今回の性能差が第三者の独立したベンチマークで再検証されたわけではない。
米テッククランチの報道によれば、同社が重視するのは競合AIを上回ること自体ではなく、「何を調べるか」「どの実験を行うか」といった科学研究で必要になる判断能力をAIに学習させる方法だ。既存研究の再現を足掛かりに、新たな科学的発見を支援するAIの開発につなげていくという。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR