- 2026/09/09 13:00 掲載
米政府、アリババ・ディープシークら中国AI6社を名指し…「数十億トークン抽出」主張
ディープシークについては、Claude Sonnet 4、GPT-4o、GPT-5、Gemini 2.5 Pro Preview、Grok 4などから、推論やエージェント機能、質問応答などの能力を抽出したと指摘した。一方、アリババは2025年後半、Claude 4やGPT-5などを蒸留し、Qwen系モデルのソフトウェア開発、顧客対応、エージェント機能などを強化したとされる。
FBIのインターネット犯罪苦情センター(IC3)(共同勧告掲載版)によると、手口の1つがAPIの地域制限を迂回する「transfer stations」と呼ばれる灰色市場のプロキシーだ。不正アカウントや第三者のAPI仲介サービスも利用し、複数のAI提供企業やクラウドにアクセス経路を分散。検知された際に別の経路へ切り替える仕組みも使われたという。
さらに、モデルに隠れた推論過程を説明させるよう促すプロンプトや、組織を示すメタデータを自動的に除去する処理なども挙げた。米側は、大量利用にとどまらず、検知回避を組み込んだ継続的な能力抽出だったとみている。
米政府の発表に先立ち、米アンソロピックの上院議員宛ての書簡は6月、アリババ系の運用者が4月22日から6月5日までに約2万5000の不正アカウントを使い、Claudeと2880万回超のやり取りを行ったと主張していた。2月にはディープシークなど3社による同種の活動も公表している。
共同勧告は米AI企業に対し、異常なプロンプトやアカウント、通信パターンの検知を強化するとともに、蒸留が疑われる要求への応答を変更し、AIモデル事業者やクラウド、API事業者の間で情報共有を進めるよう求めた。米NSAは、こうした活動が米国の技術的優位性だけでなく、重要インフラや軍事、経済分野にも影響し得るとしている。
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