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- 2026/10/29 01:23 掲載
リコー、KDDIの堺DCで「ソブリンAI基盤」検証…GPUを持たず生成AIを使う道は開けるか
同社のニュースリリースによると、本検証では、リコーが開発・提供するリーズニングモデルを含むLLMやAIエージェントの構築・運用などの生成AI関連技術と、KDDIのAI推論基盤を組み合わせる。機微情報を取り扱う企業でも活用しやすいソブリンAI基盤、つまり国内でデータを処理・運用できるAI基盤の実現可能性を確かめ、企業のAI活用の高度化と社会実装の加速を目指すという。
検証項目は4点。国内データセンター上で生成AIを活用できるか、オープンウェイトモデルを使った推論環境と連携できるか、AIエージェントを含む業務活用シナリオに適用できるか、そしてセキュリティや運用性に配慮した企業向けAI基盤として有効かどうかを調べる。
背景として、リコーは生成AIやAIエージェントの普及でGPUインフラへの需要が世界的に拡大し、高性能GPUの確保や運用体制の整備が企業共通の課題になっていると説明している。加えて、機微情報を扱う業務を中心に、機密データを企業内で管理できる環境や、国内でデータを処理できる基盤へのニーズも高まっているという。
リコーはこれまで、高セキュリティな環境での生成AI活用を支援するため、「RICOH オンプレLLMスターターキット」に代表されるオンプレミス環境向けのソリューションを提供し、企業向けAIモデルの開発も進めてきた。今回は、保有するLLM技術、生成AIアプリケーション開発基盤、AIエージェント技術を使い、国内データセンターでの実運用を見据えた検証を行う。
今回の検証を通じて、企業が自社でGPU環境を保有することなく、国内データセンターを活用しながらAIを導入・運用する新たなモデルの確立を目指す。
今後は、検証で得られた知見をもとに、国内データセンターを活用した生成AI・AIエージェントの活用モデルの確立を進める。リコーは顧客の要件に応じ、オンプレミス、国内データセンター、パブリッククラウドなど適切なAI基盤の選定と導入を支援するとしている。
では、リコーはなぜ、オンプレミス向けの製品を持ちながら、GPUを自社で持たない国内データセンター型の検証に踏み出したのか。背景には、調査会社が示した推論需要をめぐる予測と、この秋にリコーが相次いで打ち出した2つのオンプレミス向け新提案がある。
・「推論が学習を上回る年」はいつか、IDCが示した予測
・GPUサーバーの月額レンタルとエッジ型、リコーが用意した2つの手
・オンプレ、国内DC、クラウド…リコーが描く置き場所の使い分け
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