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- 2010/02/03 掲載
ディスクストレージシステム投資は21%の大幅減、「ストレージベンダーは新しい戦略が必要」
IDC Japanは4日、国内ディスクストレージシステム市場の産業分野別2009年通年の見通しと2010年~2013年までの予測を発表した。これによると、2009年の国内外付型ディスクストレージシステム市場投資額は、1,792億4,000万円で前年比21.0%減のマイナス成長となる見通し。2008年~2013年の国内外付型ディスクストレージシステム投資における年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)はマイナス4.9%と予測している。
IDCでは、2009年上半期の国内外付型ディスクストレージシステム市場の特徴として2点を挙げた。1つめは幅広い産業分野でマイナス成長となったこと、2つめはそのほとんどの産業の減少幅が2桁台へと大幅に落ち込んだことだったという。コスト削減強化、投資見直し、大規模案件減少などの企業の厳しい投資抑制傾向は2009年下半期も継続しており、2009年通年では前年比21.0%減のマイナス成長となる見込み。
また、2009年通年ではすべての産業分野がマイナス成長になると予測。また多くの産業分野では2010年もマイナス成長が続くものとみている。特に投資規模が100億円を超える大規模産業分野では情報サービスを除き、プラス成長に回復するのは2011年以降になると予測している。情報サービスはデータセンター、コンプライアンス対応、インターネットビジネスなどに関連する需要が継続しており、2010年には前年比3.3%増のプラス成長になると予測している。
2008年~2013年の国内外付型ディスクストレージシステム市場におけるCAGRはマイナス4.9%と厳しい見通し。2009年、2010年はマイナス成長が継続して、2011年からプラス成長へ回復するという。
「国内ディスクストレージシステム市場は産業分野ごとの成長性や投資背景が従来とは大きく変化するため、ストレージベンダーは産業分野構成やターゲット市場の再検討に基づく新しい戦略が必要となる」(IDC Japan ストレージシステムズ シニアマーケットアナリスト 筒井 敏彦氏)
今回の発表は、IDCが発行したレポート「国内ディスクストレージシステム市場 2009年上半期の分析と2009年~2013年の予測」(J10520101)にその詳細が報告されている。
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