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- 2010/12/24 掲載
年2億トランザクション処理するBIをクラウド活用でコスト抑制、牛角など手がけるレインズインターナショナル IT統括部 部長 大場良二氏
BI導入が失敗した2つの理由、新しいBI導入時に求めた6つの条件
BI導入が失敗に終わった2つの理由
同社のIT統括部 部長 大場良二氏によれば、レインズインターナショナルで発生するトランザクションは、月間1900万件、年間にして2億件以上にのぼる。
同社の情報システムは、本社、チェーン店舗、配送センターからのデータをデータセンターのサーバに集約し、従来はそれを売上、発注、勤怠など別々のシステムが集計、保管などの処理を行っていたという。
しかし、「各業務で必要な帳票やデータを別々のソフトウェアが処理しており、あまり効率がよくないものだった」(大場氏)と振り返る。
具体的な問題点としては、たとえば、月間1900万件という膨大なデータは、単純な集計処理やそのダウンロードだけでも時間がかかる。さらに、経営部門や企画・ビジネス開発部門では、新サービスや商品の開発のため、店舗ごとの単純な日次、月次の売り上げデータだでなく、時間帯別、顧客属性別、地域別など細かいデータや、発注システムなど別分野のデータ集計が求められていた。
このような課題を解決するべく、実は10年ほど前にBIシステムを導入したそうだ。結論から言うと、これは失敗したという。
その理由は大きく2つ。1つは、当時導入したBIシステム(海外製品)は、OLAPが複雑で多次元データベースは一部のパワーユーザーしか使うことができなかったこと。もう1つは、当時のサーバ性能では処理速度が十分とはいえず、とくにエラーが発生するとリカバリに1日以上かかり、迅速な集計ができなかったこと。
こうした教訓を活かし、新しいBIシステム導入では6つのポイントを条件にしたという。
【次ページ】新しいBIシステム導入時に求めた6つの条件
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