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  • 2011/02/28

ITが切り開く地方経済(千葉県編):DCAPサイクルでスピード感あふれる経営を実現

“ノンコア業務”のIT化に取り組むべし!

本連載では、ITによって地方経済を活性化するべく活躍している方々に、各都道府県の経済の現状や生の声、IT化の実情、さらに各課題や成功事例などを持ち回りで紹介いただく。第1回は千葉IT経営支援LLPで理事をつとめる堀 明人氏に、千葉県のスピード感溢れる経営スタイルをレポートしていただくとともに、ノンコア業務の洗い出しとそのIT化の重要性について指南していただいた。

千葉県執筆担当

堀 明人

トゥモローズ 代表取締役 Co-President
千葉IT経営支援LLP 理事
1968年5月生まれ(42歳)。埼玉県狭山市で育ち、現在は千葉県我孫子市に在住。明治大学商学部を卒業後、情報通信業界に20年携わる(情報システム畑10年、マーケティング営業畑10年)。1997年ハワイ州ビジネススクール卒業。2000年英国赴任。2006年経済産業省推奨資格「ITコーディネータ」取得。専門はマーケティング。2007年独立し、トゥモローズ代表取締役に就任。「明日をもっと元気に」を事業テーマに、働く人や地域の活性化を志した「食のマーケティング事業」を推進中。2009年には我孫子市にて新規就農し農業を始める。現在、千葉県の独立系ITコーディネータで組成した千葉IT経営支援LLPの一員として、千葉県内の中小企業やITベンダーを対象に、自らの経験や実業を通じて得られた発見・気づきをベースにしたコンサルティングやセミナー活動を行っている。



千葉県の経済状況とIT利活用への取り組み

 千葉県は、首都圏の東側に位置し、太平洋に突き出た半島になっている。南東は太平洋に面し、西は東京湾に臨み、北西は東京都と埼玉県に、北は茨城県に接している。面積は全国第28位、人口は約620万人で全国第6位、中小企業数は13万事業所(2006年)で全国第10位である。

 東京湾に面した臨海部には重化学系工業が立地し、また、成田空港や高速道路が整備された内陸部には、工業団地や研究開発拠点が形成されている。首都圏のベッドタウン、あるいは、首都圏近郊の日帰りを中心としたレジャー拠点として、全国平均と比べて第三次産業の比率が高く(全国80.4%、千葉82.6%)、逆に第二次産業の比率が低い(全国19.2%、千葉17.0%)のが特徴であり、小売店、飲食、旅館、各種サービス業が多い。また、全国有数の農業県であると同時に、全国有数の水産県でもある。

 千葉県月例経済報告(2011年1月)によると、「県内の経済情勢は、大型小売店販売額、新設住宅着工戸数、鉱工業生産指数が前年同月比で増加したものの、新規自動車登録台数、公共工事請負額が前年同月比で減少し、企業倒産件数が増加するとともに、有効求人倍率が低水準にあるなど、依然として厳しい状況にある。」となっている。

 個別の指標値では、スーパーを中心とした大型小売店販売額は前年同月比2.7%の増加、新設住宅着工戸数は前年同月比36.9%の増加、県内中小企業の業況判断指数が前年同月比で改善するなど、個人消費を中心に堅調な部分が見られる。また、県内総生産は2002年度から5年連続で増加しており(2007年度は19兆6,509億円(名目))、経済成長率も国を上回っている。

 千葉県では、10年後の千葉県の目指す姿と進むべき方向性を千葉県総合計画として「輝け!ちば元気プラン」として定め、県民の「くらし満足度日本一」を基本理念に各種施策を展開し、商工部門ではそれを「ちば中小企業元気戦略」として具体化し、中小企業の活性化、IT利活用の推進施策として実行している。

 また、産・学・官・民が協力連携してIT化推進にあたる千葉県地域IT化推進協議会や、県内のIT企業が集まる財団法人千葉県情報サービス産業協会などは、積極的に地域でのIT利活用の普及促進に取り組んでおり、地域活性や地域おこしでのIT利活用、商店やサービス業、観光拠点でのIT利活用などに具体的な事例を見ることができる。

【次ページ】中小企業は“ノンコア業務”のIT化に取り組むべし

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