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  • 2012/11/22 掲載

オバマ大統領の再選を支えたITチーム、その先進的なメンバー構成とは?

大統領選のIT戦略

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2012年のアメリカ大統領選挙は、バラク・オバマ現職大統領の勝利に終わりました。アメリカ大統領選挙とは、いわば米国でもっとも巨大なマーケティングキャンペーンであり、明確な期限があり失敗できないプロジェクトの1つです。今回のオバマ氏のキャンペーンで話題になったのは、ITの活用とその効果でした。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

 詳細を報じたTIME誌の記事「Inside the Secret World of the Data Crunchers Who Helped Obama Win」によると、オバマ氏の地元シカゴに置かれた選挙対策本部にある「The Cave」と呼ばれる部屋では、効果的な手を打つために各州の有権者のデータを統合、その嗜好や動向を把握、分析。その結果ジョージ・クルーニー氏の影響力が高いと判断して彼による食事会を設けて資金集めに成功したり、スイングステート呼ばれ、勝敗の鍵を握る激戦州での選挙結果をさまざまなシナリオを想定して毎晩6万6000回もシミュレートする、といったことが行われていたそうです。

 もちろんオバマ氏が大統領となった2008年の選挙で話題になったFacebookの活用など、ソーシャルメディアによる有権者との交流はさらに進化しており、Tumblrを中心とした画像や動画の共有、オバマ氏自身のツイートなど活発に行われました。

 そのオバマ氏の選挙を支えたITチームとはどのようなメンバーで構成されていたのでしょうか。肩書きと仕事の内容、そして彼らの経歴を見ていくと、今回のキャンペーンでITチームが果たした役割がいかに緻密なもので、しかも先進的な取り組みであったかが見えてきます。

 ここでは、2005年から独自の選挙情報を提供してきたWebサイト「Democracy in Action」の「Key People-President Barack Obama」でまとめられている、Obama for Americaの組織構成をベースに、Mother Jonesの記事「Meet Obama's Digital Gurus」、前述のTIMEの記事、そして主要メンバーのFacebookやLinkdIn、Twitterなどの情報を組み合わせて、オバマ氏の選挙戦を支えてきたIT関連の3つのチーム、「ニューメディア」「テクノロジー」「データ」がどういったメンバーで構成されていたのかをまとめてみました。

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