- 2015/02/26 掲載
おおやアグリ支援クラウドプロジェクト、農作物集出荷支援システムの効果を実証
こうした課題を解決するため、同プロジェクトではタブレット端末を活用した「集出荷コントロールシステム」を開発。2014年10月に兵庫県養父市のおおや高原有機野菜部会で、集出荷計画を集出荷場と生産者がクラウドで共有・調整する機能、出荷当日の推定出来高をリアルタイムで可視化し、収穫の追加や抑制の必要性を知らせる機能の効果を測定した。
測定の結果、出荷日までに集出荷計画の調整に要する期間を品目平均で4.6日から3.5日に短縮。評価期間における集荷量の計画変更回数も生産者一人につき6.0回から5.3回に減少した。これらの結果より、時間換算の計画調整コスト24パーセント減を試算したという。
今後も実証実験を重ねて機械学習に基づいた出来高の推定を高精度化するアルゴリズム導入も実施予定だといい、収穫後に急速に痛みやすい葉物野菜など全般への展開、多くの集出荷場への適用拡大を目指す。NECソリューションイノベータでは、集出荷コントロールシステムを2015年度に商用サービス化することを目標に開発を進めていく。
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