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  • 2015/04/16

ウォンテッドリー仲 暁子氏「LinkedInは高度成長期に合うモデルで、我々とは違う」

ウォンテッドリー 仲 暁子氏インタビュー(後編)

月間60万人が利用する、日本最大級のビジネスSNS「Wantedly」。前編では、会社設立の経緯、企業理念、事業の狙いや特徴などについてご紹介いただいた。引き続き、ウォンテッドリーの仲 暁子氏に、快進撃を続ける同社の社内環境作りや組織論、ビジネス特化型SNSとして先行するLinkedIn(リンクトイン)との違い、ITツールの活用法などについて話をうかがった。

(聞き手は編集部)

前編はこちら

エンジニア・オリエンテッドで開発

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ウォンテッドリー CEO 仲 暁子氏

──ウォンテッドリーはテクノロジー・ドリブンの企業とのことですが、営業にはあまり力を入れない方針ですか?

仲氏:そうですね。プッシュ営業は一切しません。もちろんWebマーケティングやPRは戦略的に実施しますが、インバウンドで来る案件をいかに刈り取るか、その継続率をどうやって高めるか、ということに注力しています。あとは3分の1ぐらいが口コミです。社長同士のつながりで、Wantedly Admin(ビジネスSNS・Wantedlyを利用しているユーザに対して採用広報ができる、採用担当者のためのツール)を紹介してくれるケースも多いですね。

 口コミが伸びたのは、最初にクックパッドやはてな、pixiv、面白法人カヤックなどお世話になっている企業の方々にお願いして、ピカピカの企業だけを選抜してコンテンツを作る戦略を練ったからです。「企業へ遊びに行く」というのは、人事からすると工数も増えて嫌がることですが、実際にセオリー通り(前編参照)に優れた人材採用がどんどん決まったのです。今まで人材が来ないベンチャーにCTOクラスの人が入社したり、従来であれば有り得ない採用が続き、口コミで有名になったという感じですね。

──KPIを決めて、あとはエンジニア・オリエンテッドで、目的達成の手段は個人に任せるということですね。その際に進捗などを定期的に確認していますか?

仲氏:はい。ウィークリーで行っています。ただし、ビジネスチームと開発チームではアプローチが違います。ビジネスチームは、企業社数などで数値的に定量化できます。一方で、開発チームのようにExponential Model(指数関数モデル)にはなりません。開発の場合は、開発期間中はゼロですが、リリースすれば100倍、1000倍になることもあります。そのため、いつまでに作るのか、リリースまでの進捗状況を追う形になります。目標もどんどん変化するため、マネージャの期待値を上回ったかどうか、定性的に評価が決まることが多いと思います。ちなみに、この期待値による評価はFacebook的なアプローチです。この場合、上司と部下のコミュニケーションや目線のすり合わせが結構大事になりますね。

シンプルでスケーラビリティがあるUIを探る

──外部から見ると急成長しているように思えますが、内部で何かご苦労されている点はありますか?

仲氏:苦労はたくさんあります(笑)。一般的な話では、やはり採用面でしょうか。スタートアップで会社経営も初めてだったので、最初の頃は人事関係も分からず面接なしで採用したこともありました。1年目は経営もかなり未熟でしたね。もしタイムマシンがあるなら当時に戻ってみたいです。3年前の3倍以上の結果を余裕で出せると思います(笑)。

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WIRED・VICEなどの好奇心を刺激するコンテンツを配信するニュースアプリ「Siori」もリリース
──先日、キュレーションアプリ「Siori」もリリースしましたね。

仲氏:シゴトでココロオドル人を増やしたいということもありますが、転職マッチングは全労働人口の6%ぐらいの限られた市場なので、それ以外の人たちにもWantedlyの価値をお届けしたいという狙いで開発しました。Sioriはクリエーター向けのニュース配信という切り口で作っています。これはR&D的な意味合いも強く、かなり実験的に新しい尖ったUIを試しています。

 我々のUIは、シンプルで、スケーラビリティがあり、標準化されるものにするかという点に拘っています。言語が違っても、カルチャーが異なっても、使えるものを目指しているのです。IKEAもAppleも説明書が絵だけ分かるのは、すべてシンプルだからです。とにかく社内ではアレコレと議論するより、まずコードを書いた方が話が早いという文化があり、ユーザーの評価が重視されます。社内では本番環境のほかに多くのテスト環境があり、こういった文化を後押ししています。

【次ページ】 企業に対し、いかに意義共感できるかが大きなポイント

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